佐野研二郎氏が手掛けた「おおたBITO 太田市美術館・図書館」(群馬県太田市)のロゴについて、アメリカのデザイナーが、自身の作品と酷似していると指摘していることがわかった。提訴すべきか弁護士に相談しているという。8月20日、FNNニュースなどが報じた。
指摘しているのはコロラド州に住むジョシュ・ディバイン氏。佐野氏のデザインしたロゴが、ディバイン氏が2011年に発表した「Dot」という文字を表現したロゴに似ているという。
一方、2016年10月に開館予定の「おおたBITO」のロゴは、建物の形と「人々の輪」をイメージして円と直線のみでデザインしたもので、7月に発表されたばかりだった。
ディバイン氏は、「(佐野氏の作品は)わたしのものから派生して、つくったものに見える。似ているところが多く、特に丸や線の使い方が似ている」として、「弁護士に提訴すべきか相談している」と話した。
ディバイン氏は「懸命に制作した作品をわが物にされるのは侮辱的だ。佐野氏に(不正の)指摘があることは知っている。盗用を疑われた事例を確認すると、あからさまで意図的に見える」としており、「この種の問題はまん延しており、今回関心が集まりうれしい」と語ったという。
なお、太田市はロゴに模倣などの問題がないか調査するとしているが、デザインがローマ字と円などからなるシンプルなものであることから模倣などの可能性は低いとみており、調査はあくまで、「念のため」に行なうものだとしている。
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