2020年東京オリンピックの公式エンブレムをデザインした佐野研二郎氏について、デザインを監修した多摩美術大学の広告にも、インターネット上の別の画像を無断使用したとの指摘が出ている。
指摘されているのは、多摩美術大学の「MADE BY HANDS.」というシリーズの一部。佐野氏のデザイン事務所のデザイナーが実際のデザインを手がけた。
佐野氏は1996年に同大学のデザイン科グラフィックデザイン専攻を卒業している。作品を紹介するホームページによると、このシリーズはニューヨークADC賞の金賞など、各種の賞を受賞したという。
この1枚に対し、メガネ情報サイトの「GLAFAS」は8月31日、自サイトに掲載された写真が使用された可能性を指摘した。写真はサイトの運営者が私物を撮影して掲載したといい、「現在までに多摩美術大学および佐野研二郎氏、デザイナー香取有美氏からの連絡は来ておりません」と述べている。
多摩美術大学総務課の担当者は9月1日、ハフポスト日本版の問い合わせに「担当者が不在でお答えできません」と回答した。
【関連記事】
- 2020年東京オリンピックのエンブレムが決定 1964年と比べると......(画像集)
- 【盗作疑惑】2020年東京オリンピック・佐野研二郎さん制作のエンブレム
- 佐野研二郎氏、盗作疑惑を否定 東京オリンピック・エンブレム問題でコメント(全文)
- 佐野研二郎さん会見 エンブレム盗用は「事実無根」【東京オリンピック】
- 佐野研二郎氏のトートバッグ、発送中止に 無断使用疑惑も(画像)
- 佐野研二郎氏、トートバッグ問題を謝罪 共同制作者が「第三者のデザインをトレース」
- 佐野研二郎氏のエンブレム問題、大会組織委がベルギー人デザイナーを強く非難
- 佐野研二郎氏デザインのマーク、東山動植物園が調査に乗り出す
- 佐野研二郎氏の図書館ロゴ、アメリカ人デザイナーの作品とも酷似?「屈辱的だ」
- 佐野研二郎氏のエンブレム、原案から決定案までの過程が判明
- 佐野研二郎氏のエンブレム、使用例にも疑惑が
- 佐野研二郎氏のエンブレム原案、「ヤン・チヒョルト展」ポスターとも類似
- 佐野研二郎氏のエンブレム使用中止に 使用例の疑惑直後で「各方面への言い訳もたつ」との意見も
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー