ベルギーのデザイナーが盗作の疑いを提起した2020年東京オリンピックの公式エンブレムについて、制作者の佐野研二郎氏は7月31日、似ていると指摘された作品を「まったく知らない」と、疑惑を否定するコメントを組織委員会を通じて発表した。
海外滞在中の佐野氏は、帰国後に会見して見解を表明するという。コメントは以下の通り。
報道されている海外作品についてはまったく知らないものです。制作時に参考にしたことはありません。この東京2020エンブレムは、1964年の作品へのリスペクトを持ちながら、日本らしさを自分のなかで追求してデザインしました。海外出張中のため、コメントを出すことが遅れてしまい申し訳ありませんでした。帰国後、皆様にご説明できる場を設定させていただきたいと考えております。
(東京2020エンブレムに関する一部報道について >>TOKYO 2020より 2015/07/31)
組織委員会も「国内外における商標調査を経た上で決定したものであり、組織委員会としては問題ないと考えています。IOCも同じ見解と承知しています」とコメントした。