5月3日午前11時すぎ、神戸市中央区のJR三ノ宮駅北側の交差点で、乗用車が暴走した。歩行者の男女5人がはねられ、14歳の少女と母親の44歳の女性の2人が頭を打つなどして重傷。残る3人も軽傷を負った。共同通信などが伝えた。
兵庫県警は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、車を運転していた神戸市の無職・澤井国一容疑者(63)を現行犯逮捕した。澤井容疑者は「よく覚えていない」と供述しているという。
車には澤井容疑者と20代の息子が乗っていたが、いずれも軽傷とみられる。今のところ、澤井容疑者に飲酒していた形跡はなく、てんかんなどの症状も出ていないという。産経WESTが兵庫県警の話として伝えた。
現場は神戸市中心部の繁華街で、JR三ノ宮駅の北側にあるロータリーに近い場所。連休中ということもあり多くの人で賑わっていたという。NHKニュースは警察や消防の話として、車は歩行者5人をはねたあと大通りを右折したが、曲がりきれず歩道に突っ込んだとみられると報じた。車は歩道のモニュメントの台座にぶつかって止まった。
JR三ノ宮駅前で歩行者をはねた車=3日午前、神戸市中央区
乗用車が歩道に乗り上げ歩行者をはねた事故で騒然とするJR三ノ宮駅前の現場=3日午前、神戸市中央区