韓国・朴槿恵大統領の名誉を傷つける記事をネットで配信したとして、情報通信網法違反の罪に問われた加藤達也・産経新聞前ソウル支局長に対する初公判が11月27日、ソウル中央地裁で開かれた。
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朝日新聞デジタルによると、加藤氏は「大統領を誹謗(ひぼう)する意図はまったくない」と述べ、起訴内容を否認して争う姿勢を示した。
公判で加藤氏は「沈没事故に関し、韓国の国民に存在する朴大統領への認識、現象をありのままに伝えようとした」と述べ、公益性があるとの考えを示した。公判では「韓国の国民に謝罪しろ」と叫んだ傍聴者が連れ出される騒ぎもあった。(中略)
起訴状によると、加藤氏は朝鮮日報のコラムを読み、旅客船事故当日、朴大統領が元側近の男性に会い、緊密な男女関係にあるといううわさが事実であるかのように記事に書こうと考えた。実際には事故当日、朴大統領は大統領府の敷地内にいたうえ、元側近も大統領府に出入りしておらず、男女関係にもなかった。しかし、加藤氏は当事者や政府関係者らに事実関係を確認しないまま、記事を書き、虚偽の事実で朴大統領と元側近の名誉を傷つけたとした。
(産経前支局長、起訴内容を否認 初公判、叫ぶ傍聴者も:朝日新聞デジタルより 2014/11/27 13:06)
問題となった記事は、韓国紙・朝鮮日報のコラムを引用する形で、セウォル号沈没事件の当日、朴槿恵大統領の消息が7時間不明だったとされることについて、独身だった朴大統領が男性と会っていたとする「ウワサ」に言及していた。
そのウワサは「良識のある人」は、「口に出すことすら自らの品格を下げることになってしまうと考える」というほど低俗なものだったという。ウワサとはなにか。
証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。相手は、大統領の母体、セヌリ党の元側近で当時は妻帯者だったという。だが、この証券筋は、それ以上具体的なことになると口が重くなる。さらに「ウワサはすでに韓国のインターネットなどからは消え、読むことができない」ともいう。一種の都市伝説化しているのだ。
(【追跡~ソウル発】朴槿恵大統領が旅客船沈没当日、行方不明に…誰と会っていた?(5/8ページ) - 産経ニュースより 2014/08/03 12:00)
ソウル中央地検の在宅起訴に対し、国境なき記者団が批判する声明を発表するなど、言論の自由をめぐる論争に発展していた。
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