韓国、産経支局長に記者証発行せず 政府の報復か
韓国政府が産経新聞の藤本欣也ソウル支局長に対し、外国記者の身分を示す記者証を発行していないことが4日、明らかになった。前支局長は朴槿恵(パククネ)大統領の名誉を記事で傷つけたとして在宅起訴されている。韓国紙「京郷新聞」は4日付朝刊で「政府の報復措置ではないかとの指摘が出ている」と報じた。
発行されていないのは「外信記者証」。表面には名前と顔写真が、裏面には記者に対し、取材活動に必要な便宜を提供するよう求める韓国文化体育観光相の一文が記されている。政府庁舎に入る際などに提示する。通常は申請から10~15日程度で発行される。
関係者によると、藤本支局長は必要なビザを取得したうえで昨年9月10日に韓国に入国。同18日に記者証を申請したが、発行されていないという。申請の窓口になる外信支援センター関係者は「特に本人に問題があるわけではない。近く発行する予定だ」と話している。(ソウル=東岡徹)
(朝日新聞デジタル 2015年3月4日20時25分)
(朝日新聞社提供)
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