第24回参議院選挙が6月22日公示され、18日間の論戦が始まった。公職選挙法の改正により、選挙権が得られる年齢が18歳に引き下げられてから初の国政選挙となる。
勝敗ラインを「与党で改選議席(121)の過半数(61)」と設定した安倍晋三首相にとっては、経済政策「アベノミクス」と消費増税の延期を問う信任投票となる。これに対し野党は、安倍政権が進めた経済対策が格差拡大を招いたと批判。憲法改正や2015年9月に成立した安保法制のあり方など様々な政策への評価も争点となる。
立候補の受け付けは午前8時半から、選挙区は各都道府県の選挙管理委員会で、比例代表は総務省の中央選挙管理会で始まった。時事ドットコムによると、午後5時の締め切りまでに、選挙区と比例合わせて390人前後が立候補する見通しだ。
■改憲勢力で「3分の2」なるか、焦点に
今回の参院選では、改憲を目指す自民、公明、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の計4党が、憲法改正の発議に必要な3分の2(162議席)を占めるかどうかにも注目が集まる。今回の参院選で、改憲勢力が計78議席を獲得すれば、非改選(84議席)と合わせて3分の2を越える。
安倍首相は憲法改正について「在任中に成し遂げたい」としている。これに対し、民進、共産、社民、生活の野党4党は、与党などによる「3分の2」阻止を掲げる構えだ。
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