アメリカ・ジョージア州アトランタのマッサージ店で銃撃事件が発生した後、アジア系の人たちへの暴力を止めるよう訴える抗議活動「ストップ・アジアン・ヘイト(アジア系差別をやめろ)」がアメリカ各地に広がっている。
銃撃の犠牲者8人のうち、6人がアジア系の女性だった。
3月20日にペンシルベニア州ピッツバーグで開かれたデモには、同地でNetflix『The Chair』の撮影をしていた俳優のサンドラ・オー氏が飛び入り参加。
スピーカーを手に、集まった人たちに向かって短くも感動的な言葉で語りかけた。
「私たちの多くにとっては、これまで感じてきた恐怖や怒りを声にすることすら初めての経験でしょう。その声に耳を傾けようとする人たちに、心から感謝します」
「アジア系の人たちの多くが、恐怖を感じています。この恐怖を切り抜けるために必要なのはお互いに手を差し伸べ合うことです」
「ここにいる皆さんに聞きます。もし私に何かあったら、助けてくれますか? あなたの仲間の一人が助けを必要としていたら、助けてくれますか?」
オー氏の呼びかけに、周りは「イエス!」と答えている。
さらにオー氏は「アジア系アメリカ人として、私たちは仲間たちに手を差し伸べ、『私を助けて、そして私はあなたを助ける』と伝える必要があります」と呼びかけた。
そして最後に力強くこう叫んだ。
「私はアジア人であることを誇りに思います!ここが私の居場所です!」
「私たちの多くはそれを言う機会がなかった。だから私は、それを叫ぶ機会が欲しいのです!」
抗議活動に参加する数日前、オー氏はアジア系へのヘイトを終わらせるために、アジア系コミュニティを支える団体に寄付するようInstagramで呼びかけた。
さらに「ストップ・アジアン・ヘイト」に加わって欲しいというコメントも投稿している。
親愛なる友人やアジア系アメリカ人の皆さんへ
私はジョージア州で3月16日に殺害された8人の家族、そして人種差別暴力の被害者すべてを心から支援したいと思っています。
私は大きなショックを受けており、心の底から怒っています。たくさんの人が、恐怖を感じていると思います。でもどうか怖がるのはやめましょう。
どうか#itsanhonorjusttobeasian(アジア人でいることは、誇り)だと思い出して。#stopasianhate(アジア系差別をやめろ)に加わって。
アジア系へのヘイトに声をあげる人たち
オー氏の他にも、ジェンマ・チャン氏やラナ・コンドル氏、リアーナ氏、リン=マニュエル・ミランダ氏、アリアナ・グランデ氏、ダニエル・デイ・キム氏など多くの俳優や歌手が、銃撃に強く抗議している。
チャン氏は「どうか今起きていることに注意を向けて。これはアジア系コミュニティに対する、恐ろしい攻撃です。人種差別とミソジニーには関係があるのです。私たちはいつも、性の対象と見られることによる人種差別ハラスメントや暴力に直面しています」とInstagramに綴った。
コンドル氏も「アジア系の友人や家族は怯え、恐怖を感じ、憤慨し、怒っています。どうかどうかどうか、アジア系の私たちのことを心に留め、一緒に抗議して欲しい。たとえソーシャルメディアで悲しみを見せていなくても、アジア系の友人はあなたを必要としています」とツイートした。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。