ハフポストの英文記事から、最新の時事英語や知って得するキーフレーズをピックアップしてご紹介します。
執筆者:丸橋 勇
自分の応援しているスポーツチームが勝つと嬉しいものです。それがワールドシリーズの優勝となると、特に喜びが大きいのでしょう。しかし、喜びの表現の仕方にも限度があります。残念ながら、10月末のワールドシリーズ優勝後のサンフランシスコ・ジャイアンツのファンはやりすぎたようです。ハフポストUS版から紹介します。
【例文】
[以下抜粋]
San Francisco Goes Completely Nuts After Giants Win World Series
Giants fans took to the streets of San Francisco on Wednesday night after the team won the 2014 World Series. While many celebrated the achievement, some took it a little too far, lighting fires and smashing windows.
<中略>
Streets were shut down as fans spilled out into the night.
<中略>
Some of the fan activity seemed particularly ill-advised. In this video, you can hear someone warning of the potential for live wires:
<中略>
A few fans set bonfires:
<中略>
Then, the police moved in to restore order:
【今週のポイント】
goes completely nuts [見出しより]
go nutsで「気がふれる」「熱狂する」「やりたい放題やる」の意。この場合は、completelyが入っているので「狂気の沙汰となる」が適切ではないかと思います。
【その他のキーフレーズ】
took to the streets
「近づいている」の意。
took it a little too far
「ちょっとやりすぎた」の意。a littleで「ちょっとだけ」を強調しています。littleの代わりに、bitを使うこともできます。反対に、「かなりやりすぎた」と言いたい場合は、took it much too farやtook it way too farになります。冠詞がつかないことに注意しましょう。
shut down
「封鎖する」「閉鎖する」の意。
spilled out into the night
spill outで「あふれ出る」の意。この場合のspilled outは、上記のtook to the streetsに近い意味と解釈して間違いないでしょう。
particularly ill-advised
「特に軽率だった」の意。particularlyの使い方がポイントです。
live wires
「(電気の通じている)送電線」の意。同じ送電線でも、電気が通じていなければdead wireになります。
restore order
「秩序を回復する」「治安を回復する」の意。
bonfires
「大かがり火」「(大きな)焚き火」の意。
【今回の例文の仮訳】
ジャイアンツのワールドシリーズ優勝決定後、サンフランシスコが狂気の沙汰
あまりにも多くのファンが夜の間、街に繰り出したので通りが封鎖された。
一部のファンの行動は、とくに軽率だった。次のビデオで、誰かが送電線に注意するように言っているのが聞こえる。
一部のファンは、大きな焚き火をおこした。
そして、警察が出動して、治安を取り戻した。
【ニュースで学ぶ英語・バックナンバー】
執筆者
丸橋 勇(フリー通訳・翻訳業)
同時通訳者だった父親の関係で幼児期から10年間米国滞在。慶応義塾大学文学部。外資系企業等の勤務を経て、26歳で 独立し以来約30年間フリーの通訳・翻訳家として活躍。主な業務内容は、ビジネス系・技術系・学術系通訳及びドキュメントの翻訳。
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