桜井俊氏(2015年12月18日、東京・霞が関で撮影)
6月に総務省を退任した桜井俊・前事務次官が、9月中旬に三井住友信託銀行の顧問に就いていたことがわかった。28日、産経ニュースなどが報じた。
三井住友信託銀幹部は桜井氏の就任について、「フィンテックなどのIT関係事業を拡大する上でアドバイスをいただく狙い」と説明した。
人気アイドルグループ「嵐」のメンバー櫻井翔さんの父として知られる桜井氏は、群馬県出身で1977年に東大法学部を卒業した。総務省総合通信基盤局長、情報通信国際戦略局長などを経て2013年6月に総務審議官。2015年7月に総務次官に就任したが、2016年6月に退官した。
行政手腕を買われ、7月の東京都知事選の際にも候補として名前が上がっていた。しかし、桜井氏は「家族に迷惑がかかる」などと述べ、自民党からの出馬要請を断った。