「筆談ホステス」として知られる斉藤理恵さん(31)が、4月26日投開票の東京都北区議選で6630票を獲得し、トップ当選した。
斉藤さんは青森市出身。生後間もなく聴力を失ったが、東京・銀座でホステスとして有名になった。出版した自叙伝「筆談ホステス」(2009年)がベストセラーになり、ドラマ化されるなど話題を呼んだ。
東京都北区議選には「日本を元気にする会」公認で初めて立候補していた。定数40人に50人が立候補する激戦だったが、「バリアフリー社会の実現」を訴え、知名度も生かして当選した。投票日前に、以下のようにブログをつづっている。
私は耳が聞こえないので、言葉をうまく話せなくて自分の想いを全部伝えられないことがあるので、
その代りにチラシを皆さんにお配りしてきました。
でも選挙の期間中はチラシをお配りすることができません。
そこで1対1で筆談したりコミュニケーションをとって、自分の気持ちを全部お伝えするのは大変でした。
(中略)聴覚障がい者として、北区に住む母親の一人として、
この北区からバリアフリー社会の実現を目指していきたいと思います。
(斉藤りえオフィシャルブログ「「筆談ホステス」斉藤りえのほっこり日記」Powered by Amebaより 2015/04/25)
スポニチによると、北区議会の現行の規則では、本会議にパソコンや携帯電話など通信機器は持ち込めないため、言葉の不自由な斉藤さんをどう受け入れるかも議会側の課題となる。
一方、兵庫県明石市議選には、耳が聞こえず声も出ない無所属の新顔、家根谷(やねたに)敦子さん(55)が当選を果たした。毎日新聞によると、明石市議会事務局は、本会議での手話通訳者や要約筆記者の配置を検討しているという。
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