神父を「ひざまずかせて」殺害 フランスで教会襲撃、ISの犯行か

オランド大統領は、ジャック・アメル神父(84)が殺害された今回の事件を「卑劣極まりないテロ事件」だと話した。
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フランス北西部ノルマンディー地方のサンテティエンヌ・デュルブレにあるカトリック教会で7月26日、刃物を持って武装した2人の男が高齢の神父、修道女2人、礼拝者2人の計5人を人質に取って立てこもり、神父を殺害した。特殊部隊が教会に突入し、容疑者は射殺された。フランスのオランド大統領大統領はIS(イスラム国)による犯行だと発表した。

オランド大統領は、ジャック・アメル神父(86)が喉を切られて殺害された今回の事件を「卑劣極まりないテロ事件」だと話した。アメル神父以外の人質1人が、今も重体となっている。

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立てこもり事件が発生したサンテティエンヌ・デュルブレのカトリック教会

フランス検察庁は今回のテロ事件の捜査で、1人が拘束されたと発表した。

スカイ・ニュースは今回のテロ事件はISの戦闘員によるものだと報じた。

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フランス北部のサンテティエンヌ・デュルブレにある教会で、立てこもり現場に出動したフランスの警官や消防士。

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刃物を持った2人の男たちはフランスの教会で複数の人質を取り、その後警察に射殺された。

ITVニュースによると、教会から脱出した修道女の女性は、容疑者たちがアメル神父を殺害する前に、ひざまずくように命令したと話している。犯人たちは神父を殺害する様子を動画で撮影していたという。

AP通信によると、テロ事件の捜査を統括するパリ検察の報道官は1人の男を拘束したが、身元や国籍についての詳細は明らかになっていないと発表した。

フランス政府の報道官は、爆発物解除班が出動して教会やその周囲のエリアに隠された爆発物がないかを確認していると話した。

容疑者の1人はフランス政府のテロリストの監視リストに名前が挙がっていたと報じられている。フランスで立て続けに起きたテロ事件を受けて警備が厳重になっている中で再びテロが発生したことで、政府の安全対策の有効性について疑問の声が上がっている。

マニュエル・ヴァルス首相は今回の事件を、「教会で起こった極めて恐ろしく野蛮なテロ事件」だと話した。現在この事件は、パリ検察のテロ対策部門が捜査している。

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刃物を持った2人の男たちがフランスのノルマンディーのサンテティエンヌ・デュルブレ教会に押し入り、その後複数の人質を取った。

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今回のフランスのノルマンディーの教会での事件で人質に取られた後で殺害された高齢の神父は、ジャック・アメル氏だと判明した。

教会の付近に住むユーレイリー・ガルシアさんはBBCに「私たち家族はここに住んで 35 年になりますが、彼とはずっと顔見知りでした」と語った。

「彼は地域住民から好かれ、尊敬されていました。とても控えめで、目立ちたがらない人でした」

カンタベリー大主教はこの事件について「邪悪だ」と述べ、「フランスと、被害者のために、彼らのコミュニティのために祈りましょう」と付け加えた。

最も弱い人々を襲い、愛と真理を踏みにじる悪は、神による裁きを受ける。フランス、被害者、住民たちへ祈りを捧げよう。

神父が犠牲となったこのテロ事件に対し、バチカンからも非難声明が出された。

警察の捜査は現地時間の26日午前11時頃終了した。地元警察の応援のため、対テロ攻撃特殊部隊が出動した。

教会周辺には非常線が張られたままで、街は封鎖された。

フランス警察は報道陣に向け、非常線を越えて現場へ立ち入ることや写真・映像の撮影を控えるよう要請するツイートを投稿したが、捜査状況の詳細は公表していない。

オランド大統領は事件現場で会見を行い、フランスは「あらゆる手段を用いて」ISに対抗すると述べた。

「我々はまたしても試練に直面しています。脅威は依然として大きいままです」と、オランド大統領は語った。

イギリスのテレサ・メイ首相は「テロリストの勝利はありえません」と述べた。

「私たち全員がテロの撲滅に協力することが不可欠だと考えます。イギリスはフランスと協力し合います。彼らと、そして私たちが直面しているこの脅威に対抗し、問題を解決するため、あらゆる支援を惜しみません。しかし、1 つ確実に言えることがあります。それは、テロリストが勝利することはないということです。彼らは私たちの生活を、私たちの価値観を破壊しようとしているのです。私たちは価値観を共有してきました。私たちが信じてきたこれらの価値が、テロの脅威に打ち勝つでしょう。テロリストに未来はありません」

地元のジャーナリスト(@fredveille)は、#France では死者の出る惨事が続発していると語っている。

今回の事件は、ニースで起こったテロ事件後、フランスが依然として高い緊張状態にある中で発生した。ニースのテロ事件ではチュニジア人のモハメド・ラフエジ・ブフレル容疑者が革命記念日を祝う群衆の中へトラックで突っ込み、84 人が死亡、負傷者の数は 300 人以上に上った。ニースのテロ事件を受け、フランスは非常事態による緊急措置を延長した。

非常事態宣言は2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件から続いており、7月26日に終結する予定であった。パリ同時多発テロ事件ではコンサートホールやバー、レストラン、サッカー競技場が標的となり、129人が犠牲となった。

ハフポストUK版より翻訳・加筆しました。

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