相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で7月26日午前2時半すぎに発生し、19人が殺傷されるなどした事件で、アメリカNSC(国家安全保障会議)のプライス報道官が「遺族に対し深い哀悼の意を表する」と声明を発表した。日本で発生した社会的な事件についてNSCが声明を発表するのは異例。声明はホワイトハウスの公式サイトで公開された。
プライス報道官は声明で、「アメリカ合衆国は、憎むべき攻撃で最愛の人を失った遺族に対し、深い哀悼の意を表する」と弔意を示した。
その上で、「この攻撃が障害者施設で起きた事実は、事件を一層不快で無分別なものにしている。こうした暴力には、いかなる弁解の余地もない」と、強い言葉で事件を非難。「アメリカ国民の心は友人である日本人の心と共にある」とした。
■各国メディアはどう報じたか
CNNは「戦後最悪の大量殺人事件の一つ」「稀に見る大量殺人事件で、日本に衝撃が走った」と事件の凄惨さを伝えた。その上で、「銃の規制が厳しく制限されているせいか、(銃犯罪よりも)刃物による大規模な殺傷事件や(薬物などによる)中毒事件がよく起こる」とし、2008年6月に発生した東京・秋葉原の無差別殺傷事件や1995年の地下鉄サリン事件などを紹介した。
また「(相模原という地名は)2012年にオウム真理教メンバーの菊地直子被告が(相模原市内で)逮捕された時、世界でニュースの見出しとなった」と伝えた。
BBCも、「銃規制が非常に厳しい日本では、大量殺人事件は異例の事件」とした上で、2008年の秋葉原無差別殺傷事件や、2001年6月に大阪府池田市で発生した池田小殺傷事件などについて触れた。
中国国営の新華社通信は、NHKの報道を引用しながら事件概要を伝えた。その上で、「怨恨が生じて、暴力的な事件を引き起こした」と容疑者について報じた。
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