コカインを使用したとして逮捕されたピエール瀧さんが所属する「電気グルーヴ」のCD・音源が回収、出荷・配信停止となり、波紋が広がっている。
音楽家の坂本龍一さんが、同じ音楽に携わる立場として「音楽に罪はない」と苦言を呈すなど、ミュージシャンから事務所側の“自粛”に疑問を投げかける声が上がっている。
坂本さんは3月15日、Twitterで「なんのための自粛ですか?電グルの音楽が売られていて困る人がいますか?」と、逮捕を受けた“自粛”の是非を問いかけた。
「ドラッグを使用した人間の作った音楽は聴きたくないという人は、ただ聴かなければいい」と見解を述べた上で、「音楽に罪はない」と語気を強めた。
ロックバンドのソウル・フラワー・ユニオンは、回収対応の是非を問うツイートを紹介しながら、「断固反対する」と明確な立場を示した。
ロックバンド「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野さんは、「なんでも自粛にしていく風潮はやめてほしい」と訴える一方、「コンプライアンスなど仕方ないところはあるのだろう...」と理解も示した。「電気グルーヴは、まだまだ知られるべき音楽なのに...」と残念がった。
エレクトロユニット「Satellite Young」を主宰する草野絵美さんは、性的虐待疑惑のあるマイケル・ジャクソン氏の楽曲放送停止がアメリカで物議を醸していることを紹介しながら、「やはりその人と作品は切り離して扱うべきだと思う」と疑問を呈した。