ロシアの大聖堂で反政権の曲を演奏し、投獄された女性パンクバンド「プッシー・ライオット」のメンバー2人が23日、恩赦で釈放された。
釈放されたのはマリア・アリョーヒナさんとナジェジダ・トロコンニコワさん。
トロコンニコワさんはシベリアのクラスノヤルスクにある刑務所から釈放された後、「プーチンのいないロシアを」と叫んだ。その数時間前に別の刑務所から釈放されたアリョーヒナさんは、恩赦について政治的な意図のある宣伝だと批判していた。
2人は来年3月に出所する予定だったが、幼い子どもの母親であることなどから、恩赦の適用対象とされた。同じく逮捕された別のメンバー1人は執行猶予付きの有罪に変更され、先に釈放されていた。
ロシアでは、プーチン氏の政敵とされ、脱税の罪などで10年以上にわたり服役したミハイル・ホドルコフスキー氏も恩赦を与えられて釈放された。恩赦をめぐっては、ソチ冬季五輪の開催を来年2月に控え、プーチン大統領が人権に配慮している姿勢をアピールする狙いもあるとみられている。[クラスノヤルスク/ニジニーノブゴロド(ロシア) 23日 ロイター]
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