アメリカのシリア攻撃、プーチン大統領が批判

アメリカ軍がシリアの空軍基地を攻撃したことについて、ロシアのプーチン大統領が反発している。大統領報道官のペスコフ氏は、プーチン氏の考えとして「攻撃は米ロ関係を損なう」などと指摘した。
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Russian President Vladimir Putin attends a meeting with Uzbek President Shavkat Mirziyoyev (not pictured) in Moscow's Kremlin, Russia April 5, 2017. REUTERS/Pavel Golovkin/Pool
POOL New / Reuters

シリアの空軍基地を米軍が巡航ミサイルで攻撃したことについて、ロシアのプーチン大統領が反発している。

インタファクス通信に対し、ロシアのペスコフ報道官が4月7日、アメリカ軍のシリア攻撃に関するプーチン氏の考えを明かした。それによると、プーチン氏は「主権の侵害であり、国際法違反にあたる」との見方を示した上で、「攻撃は米ロ関係を損なうものであり、テロリストたちとの戦いに逆行すると考えている」と指摘したという。

アメリカが、アサド政権側が化学兵器を使ったとみていることについて、ペスコフ氏は「シリア軍は化学兵器を保有していない。化学兵器が廃棄されたことは確実な事実であり、化学兵器禁止機関も確認済みだ」と語った。

一方、ロシアのインターネットユーザーたちもアメリカの攻撃を批判。攻撃を伝えるノーボスチ通信の記事のコメント欄には、「(シリアに配備されている)ロシアの地対空ミサイルS400はどこに行った?」「アメリカとIS、どっちがましか。アメリカはいったい何の権利があってシリアの主権を侵害するのか」などとする投稿が続いた。

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