ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対し、アメリカとカナダの一部の酒屋では、ロシア産のアルコール販売を停止する動きが始まっている。
ニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事は2月26日、ニューハンプシャー州が運営する免税の酒屋に対し、「ロシアで生産されたアルコールとロシアのブランドのアルコール」を店頭から排除するよう、行政命令を下した。
スヌヌ知事はTwitterで命令内容と共に、「ニューハンプシャー州は、自由のために戦うウクライナの人々と共にある」とウクライナを支持するメッセージを加えた。
オハイオ州では27日、マイク・デワイン知事が州の商務省に、州内でのロシアンスタンダード・ウォッカの購入と販売を停止するよう命じた。デワイン知事によると、ロシアンスタンダードは、オハイオ州で販売されているウォッカの中で、唯一のロシア保有の蒸留所だという。
他州でも、同様の措置を要求する議員の声が上がっている。
カナダでは、オンタリオ州政府が州のアルコール管理委員会に、州内679の店舗から全てのロシア製品を排除するよう命じた、とロイター通信は報じた。また、ニューファンドランド・ラブラドール州のアルコールの輸入・販売・流通を行うニューファンドランド・ラブラドール・リカー・コーポレーションは、「ロシア原産の商品を店頭から排除する決断をした」と発表した。
一部の個人経営酒屋でも、ロシア製品の販売を停止する動きがある。カンザス州にある酒屋のオーナーはThe Hill紙に、ロシアのウォッカを店頭から排除することは「小さな制裁措置」だと考えていると話した。
ハフポストUS版の記事を、翻訳・編集しました。