ロシアがネット上にあふれるセレブのネタ画像を違法にした。これ本当。

ロシアは自由と民主主義に対して、最も脅しがきくやり方で一撃を加えた。攻撃対象はミーム(ネット上で流行している画像や言葉のネタ)だ。
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Shutterstock/HuffPost

ロシアは自由と民主主義に対して、最も脅しがきくやり方で一撃を加えた。攻撃対象はミーム(ネット上で流行している画像や言葉のネタ)だ。

ロシア政府の情報をつかさどる、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督局は今週、セレブを中傷するようなネット上のミームを違法とする、と発表した。

さいわい、プーチン大統領が上半身裸で釣りや狩りをしたり、乗馬をしているような様子を捉えた画像はその対象ではない。しかし、残念なことに、それらを加工したネタ画像には多大な影響を及ぼすことになる。

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しかし、古き良きアメリカでは違う。アメリカではリーダーやセレブたち を笑いものにしても、お金が絡んでいない限り大目に見てくれる

今回の発表は新しい法律ではなく、これまでの方針をより明確にしたものだ。この方針では、国からの指示以外は、どんな状況下でも決してセレブをからかってはならない。同性愛者なら、なおさらだ〔訳注・ロシアには、レインボーフラッグを振るなどLGBTの"宣伝行為"を取り締まる「反同性愛宣伝禁止法」がある〕。

「このような画像の使い方は、個人情報を管理している法律に違反するものであり、公人の名誉と威厳、そして功績を傷つけるものだ」と、ワシントン・ポストが入手したロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督局による方針の発表文に書かれている。

ミームが検閲されるきっかけとなったのはどうやら、自分の顔が他のアーティストの歌詞と組み合わせられたロシア人歌手が起こした訴訟のようだ。

私たちは、ロシアのネット上で、これに反応して大量のミームの嵐が吹き荒れるのを待つことにしよう。あるいはせめて、プッシー・ライオットがモスクワの目に余る検閲を非難する新曲を歌ってくれるといいのだが。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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