国連総会第5委員会(予算・行政)は3月24日、同姓婚をした国連事務職員への待遇改善策を撤回するよう求めたロシアの提案を、反対多数で否決した。朝日新聞デジタルなどが伝えている。
これまでは、国連職員の国籍国が同性婚を認めていない場合、職員が同性婚をしても、配偶者が国連の健康保険に加入できないなどの差別があった。潘基文(パンギムン)事務総長は待遇を改善する方針を決め、国連が昨年7月に発表していた。
(同性婚職員の待遇改善維持 ロシアの撤回要求を国連否決:朝日新聞デジタルより 2015/03/25 13:36)
BBCによると、ロシア、中国、インドやイスラム諸国など38カ国が賛成したが、80カ国の反対で否決された。
投票後、アメリカのサマンサ・パワー国連大使は「ロシアは国連事務総長の権威を傷つけ、LGBTへの敵対心を国連に持ち込もうとした」と非難した。
ロシアのペトロ・イリチョフ国連大使代理は投票に先立ち、国連が「文化的な違いや、各国の主権などを尊重する」方針に立ち返るよう求めていた。
ロシアは2013年6月に「同性愛宣伝禁止法」を制定するなど、国内で同性愛者の権利拡大に否定的なことで知られる。
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