嫌いにならない程度に走るマイペースランニング
SoundCloudのタイムラインから流れる音楽を聞きながら近所を走る。アーティストとして活動する幕野まえりさんは、2年前に体調を崩したことをきっかけにランニングを始めたという。「実はハードワークをしすぎて、カラダを壊したことがあったんです。半年間、自宅療養を余儀なくされて......。そのときに走り始めるようになったことが、ランニングを始めたきっかけです。走っているときは何も考えなくていいし、とっても癒されました。汗もかくし寝付きも良くなって、だいぶ回復もしましたね。それからは週に2回ほど、週末を中心に走っています」。家の近所を6~10km走るのが、幕野さんのランニングスタイルだ。
彼女にとって走ることは、気分転換やリフレッシュのひとつだという。「仕事が煮詰まっているときに走ることも多いんです。走ると頭もすっきりしてきて、家でじっと座っているときよりもアイデアが浮かぶんですよ。外の風に当たると気持ちがよくなって、ポジティブな気分にもなるし。毎日ガッツリ走って定期的に公式マラソンに出てっていう感じではないですが、マイペースに続けていきたいなと思っています。最近はウェアも可愛いものがたくさん出ているし、SNSでランニングの情報を共有して楽しんだりできるので、周りでも同じようなスタンスの街ランナーが増えているのが嬉しいですね」
幕野さんがランニングをするうえで気をつけていることは、無理をせずに続けること。「走ることを嫌いになってしまうのが嫌なだけなんですけどね(笑)」。ランニングに限らず、何事も無理をしすぎないことが、一番の健康法なのかもしれない。
写真/石渡朋 文章/戸塚真琴
幕野まえり
●まくの・まえり
アーティスト/アートディレクター。カイカイキキにて、村上隆氏に師事。現在フリーで絵画の制作を主軸としながら、映像監督やアートディレクション、漫画やイラストレーションなど幅広く活動している。
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(「からだにいい100のこと。」より転載)