1980年代の伝説的なリズムマシン「Roland TR-909」が、大幅にコンパクト化されて復刻されることになった。楽器メーカーのローランドは9月10日、最新技術で「TR-909」を再現した「Roland Boutique TR-09」を公式サイトで発表した。
Roland Boutique TR-09
元となった「Roland TR-909」は1983年に発売されたリズム専用のシンセサイザー。90年代以降に、迫力のある音が再評価され、テクノやハウス、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)などのクラブミュージックの定番として広く使われている。デトロイト・テクノの代表格の一人、ジェフ・ミルズの愛機としても知られている。
生産台数が少ないことから、中古市場の価格は高騰しており30万円以上の価格で取引されている。
オリジナルのTR-909では、ハイハットなど一部の音を除きアナログ回路で出来ていたが、TR-09ではACBテクノロジーというデジタル回路で再現している。内蔵スピーカーを用意したほか、単3電池4本で駆動し、USB端子も付属するなどオリジナル版よりも使い勝手は向上している。
なお同日、同じくクラブミュージックの定番と知られるベースマシン「Roland TB-303」も、「Roland Boutique TB-03」として復刻されるという。楽器情報サイト「ICON」によると、両機種は23日から数量限定で販売が開始され、価格はオープン・プライス、市場予想価格は「TR-09」が5万円(税別)、「TB-03」が4万5千円(税別)となっている。
Roland Boutique TB-03
■TR-09とTB-03の演奏動画