自分の女性器を題材にした作品で知られる芸術家の「ろくでなし子」(本名:五十嵐恵)さんが7月24日、日本外国特派員協会で海外の報道陣らを前に会見を開いた。
ろくでなし子さんは、自らの性器を3Dスキャナーで撮影し、データを他人に提供していたとして、わいせつ電磁的記録頒布の疑いで7月12日に警視庁が逮捕。一旦、勾留されていた。弁護団が、勾留を不服として準抗告を申し立ていたが、「証拠隠滅や逃亡の恐れ、勾留の必要性がない」として東京地裁が認めたため、18日に釈放された。今は取り調べを受けながら、検察が起訴するかどうかの判断を待っている状態だ。
ろくでなし子さんは「クラウドファンディングで作品の資金を募る際に、3000円以上の寄付をしてくれた方に謝礼として3Dデータを送った」と話した。逮捕容疑で「わいせつ物を頒布した」とされたことについては、「私の肉体をもとにした造形ではあっても、肉体性を有するものとは考えてない」と、無罪を主張。以下のように、持論を語った。
「女性器は女にとっては生理・セックス・妊娠・出産と、自分の肉体の一部としてあまりにも身近な物です。それが『わいせつ』という言葉によって、女性の持ち物であるにも関わらず、どこか遠い存在になっている。これはおかしいのではないかというのが、私の根底にはあります。『女性器はありのままでいいじゃないか』という考えが私に作品を作らせています。日本では昔からの性器をたてまつる信仰がある一方で、日本独特のわいせつ観が存在します。今回は、日本の性的なイメージに関するゆがみが、私の逮捕というかたちで現れたのだと考えます」
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー
関連記事