元NBAロッドマン氏、再び北朝鮮を訪問 アメリカ人男性釈放交渉との憶測を否定

中国の新華社電によると、アメリカ・プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手デニス・ロッドマン氏が9月3日、北朝鮮の平壌に到着した。8日まで滞在し、景勝地の金剛山を訪れるという。金正恩第1書記と会う可能性もある。北朝鮮では15年の労働強化刑を言い渡されたアメリカ人男性ケネス・ベ(韓国名ペ・ジュンホ)氏が拘束されているが、ロッドマン氏は「ケネス・ベ氏の釈放のために北朝鮮に行く訳ではない」と断言。
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中国の新華社電によると、アメリカ・プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手デニス・ロッドマン氏が9月3日、北朝鮮の平壌に到着した。8日まで滞在し、景勝地の金剛山を訪れるという。金正恩第1書記と会う可能性もある。時事ドットコムが伝えた。

ロイターによると、北朝鮮では15年の労働強化刑を言い渡されたアメリカ人男性ケネス・ベ(韓国名ペ・ジュンホ)氏が拘束されているが、ロッドマン氏は「ケネス・ベ氏の釈放のために北朝鮮に行く訳ではない」と断言。前回の訪朝で金正恩第1書記と面会したロッドマン氏は、ロイターの電話取材に対し、「再びバスケットボール外交ツアーを行うために訪れるだけだ」と話した。

ロッドマン氏が北朝鮮を訪問したのは2月26日に続いて2回目。前回はテレビ番組を制作しながらバスケットボールで友好を深める目的だったという。

ロッドマン氏は前回訪朝の際、ツイッターで「平和の中でやって来た。北朝鮮の人たちが大好きだ!」と北朝鮮入りを報告し、「金正恩(キムジョンウン)第1書記と会うのが楽しみ」とコメントした。金第1書記はスイスに留学していた当時、バスケットボールの大ファンだったとされる。

2月28日には、平壌で金正恩(キムジョンウン)第1書記とバスケットボールの試合を観戦した。ロッドマン氏は観戦後、「あなたは生涯の友だ」と金第1書記に語りかけたという

昨年11月から北朝鮮に抑留されているペ氏は、北朝鮮政府の転覆を図ったなどとして、4月に15年の労働教化刑という有罪判決を受けた。アメリカ政府はぺ氏の釈放を要求している。

ペ氏をめぐっては、5月にロッドマン氏が金正恩(キムジョンウン)第1書記に釈放するよう求めている。ロッドマン氏はツイッターで「私が『キム』と呼ぶ北朝鮮の最高指導者よ」と呼びかけ、「どうか私の願いを聞いて、ペ氏を釈放してほしい」と訴えていた

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