デービッド・ロックフェラー氏死去、101歳 アメリカ大富豪の3代目当主

世界有数の富豪、アメリカのロックフェラー家の当主で日本とも関わりの深い銀行家のデービッド・ロックフェラー氏が20日、心不全のため死去した。
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NEW YORK, NEW YORK - APRIL 07: David Rockefeller attends 2016 David Rockefeller Award Luncheon at Museum of Modern Art on April 7, 2016 in New York City. (Photo by Slaven Vlasic/Getty Images)
Slaven Vlasic via Getty Images

アメリカの大富豪ロックフェラー家の3代目当主で銀行家のデービッド・ロックフェラー氏が3月20日、ニューヨーク郊外の自宅で心不全のため死去した。101歳だった。ニューヨークタイムズなどが報じた。

同紙などによると、ロックフェラー氏は1915年、ニューヨーク・マンハッタン生まれ。祖父は石油大手エクソンモービルの前身であるスタンダード・オイルを創業して巨財を築いたジョン・ロックフェラー。ハーバード大学を卒業した後、40年シカゴ大学で経済学博士号取得。ニューヨーク市長の秘書などをした後、46年に金融業界に入り、69~81年にチェース・マンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)の会長を務めた。

時事ドットコムによると、日本との関わりも深く、73年には日米欧の民間有識者で構成する政策協議グループ「三極委員会」を創設。94年の天皇、皇后両陛下のニューヨーク訪問時には歓迎委員会委員長を務め、自宅での晩餐会にも招いた。

ニューヨーク近代美術館(MoMA)などに、日本円で計2250億円相当の寄付を行う慈善家としても知られていた

AFPBB Newsは21日、ロックフェラー氏の経済界における功績の一つとして「1972年にリチャード・ニクソン大統領が旧ソ連と中国を訪問した後、モスクワと中国本土にそれぞれ米銀として初となる支店を開設したことが挙げられる」と伝えた。

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