ミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』上で、サイトを利用している転職コンサルタントを対象に「職務経歴書・履歴書のポイント」についてアンケートを行ない、170名から回答を得ました。以下、概要をご報告します。
調査結果 概要
★ 6割の転職コンサルタントが「応募書類を改善すべきミドルが多い」と回答。
★ 転職コンサルタントがスカウトを送る際に注目するポイント、プロフィールでは「学歴・職務経歴と応募先との関連性」、職務経歴は「内容の具体性」。
★ ミドルが職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗は、「成果に具体性がない」、「レイアウトの見づらさ」、「情報量が少ない」。
調査結果 詳細
1:6割の転職コンサルタントが「応募書類を改善すべきミドルが多い」と回答。(図1、図2)
転職コンサルタントに「普段目にするミドルの職務経歴書・履歴書に対する印象を教えてください」と伺ったところ、61%が「改善すべき点がある人が多い」(どちらかと言えば改善すべき点がある人が多い:51%、改善すべき点がある人が多い:10%)と回答しました。
特にどの内容について改善するべき点が多いと感じるか伺うと、「具体的な仕事内容・職務内容」(70%)が最多でした。回答した転職コンサルタントからは「詳細に記載している方でも汎用的な内容のものが多い」、「社格や肩書は重要ではない世の中になっている。能力把握に齟齬を与えないよう、自身が携わったプロジェクト規模、自身の立ち位置、何を手掛けたか、苦労した点などを具体的に書いていただきたい」というコメントが寄せられました。
【図1】普段目にするミドルの職務経歴書・履歴書に対する印象を教えてください。
【図2】普段目にするミドルの職務経歴書・履歴書に対して、「どちらかと言えば改善すべき点がある人が多い」「改善すべき点がある人が多い」と回答された方に伺います。特にどの内容について、改善するべき点が多いと感じますか。(複数回答可)
2:転職コンサルタントがスカウトを送る際に注目するポイント、プロフィールでは「学歴・職務経歴と応募先との関連性」、職務経歴は「内容の具体性」。(図3、図4)
転職コンサルタントがスカウトを送る際、WEB履歴書上で特に注目しているポイントを伺いました。「プロフィール」で注目しているポイントは第1位が「学歴や職務経歴が評価でき応募先と関連性があるか」(65%)、次いで「転職回数から組織適応力に問題がないか」(57%)、「希望年収と現在年収に隔たりがないか」(51%)が続きます。「職務経歴」で注目しているポイントは、「職務内容が具体的に記載されているかどうか」(86%)が最多でした。
【図3】スカウトを送る際に、「プロフィール」で特に注目しているポイントを教えてください。(複数回答可)
【図4】スカウトを送る際に、「職務経歴」で特に注目しているポイントを教えてください。(複数回答可)
3:ミドルが職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗は、「成果に具体性がない」、「レイアウトの見づらさ」、「情報量が少ない」。(図5)
ミドルが職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗例について伺うと、トップ3は、「仕事の成果に具体性がない」(35%)、「レイアウトが見づらい」(33%)、「棚卸ができておらず、情報量が少ない」(32%)でした。書類選考を通過しやすい職務経歴書・履歴書の特徴も紹介します。
【図5】ミドルが職務経歴書・履歴書の作成にやってしまいがちな失敗例は何ですか。(複数回答可)
書類選考を通過しやすい職務経歴書の特徴
◯職務内容に、実績と工夫した点が盛り込まれていること。 自分自身のキャリアの棚卸が正確にできており、キャリア上の強弱のポイントが分かりやすいこと。
◯シンプルで読みやすいこと。使いまわしではなく、応募先毎にカスタマイズして作成していること。自身の業務スキルのみならず、ヒューマンスキル・人柄が伺えること。自己PR文を一生懸命、誠実に作成していること。
◯人事は毎日多くの書類を見ています。読み手のことを考え、知りたい情報を冒頭に簡潔に漏れなく記載すると、書類通過しやすいと思います。
◯一見、不利と思われることでも、言い換えて表現できていると、プラスの印象に繋がります。経験不足を補う努力をした、自主学習している・・・などの表現をすることで、印象は大きく変わります。
◯読み手のことを考えているか、ご自身の一番伝えたい実績や想いは何かが表現されていれば、言葉使いはあまり気になりません。
【調査概要】
■調査方法:インターネットによるアンケート
■調査対象:『ミドルの転職』を利用する転職コンサルタント
■有効回答数:170名
■調査期間: 2019年9月10日 ~ 9月19日