世界最大の海上合同軍事演習「RIMPAC」【画像集】

2年に一度、ハワイ諸島周辺は大規模な軍事演習の舞台になる。世界の様々な国の軍隊が集結し、RIMPAC(環太平洋合同演習)と呼ばれる世界最大の海上軍事演習が行われるのだ。

2年に一度、ハワイ諸島周辺は大規模な軍事演習の舞台になる。世界の様々な国の軍隊が集結し、RIMPAC(環太平洋合同演習)と呼ばれる世界最大の海上軍事演習が行われるのだ。

アメリカ海軍太平洋艦隊主催のRIMPACは、1971年に初めて行われ、2014年で24回目を迎えた。22カ国から2万5000人以上が参加したこの国際合同演習の主な目的は、特に世界の海上交通路の安全確保を念頭に置いて、各国の軍隊の国際協力を築き、維持することにある。

2014年のRIMPACは、6月26日から始まり、8月1日に終了した。参加国には日本、韓国、イギリス、オーストラリア、カナダの他、トンガやブルネイなども含まれ、今回は中国の人民解放軍が初参加した。

Royal Australian Navy photo by Able Seaman Imagery Specialist Chantell Bianchi
洋上演習のため真珠湾を出港するオーストラリア海軍の補助艦艇、デュランス級給油艦HMASサクセス(OR 304)
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Amanda R. Gray
偵察行動のため、ヘリコプターからハワイ島付近の海に飛び降りる、プリンセス・パトリシア・カナダ軽歩兵隊、第3大隊C中隊所属の兵士。\n
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew J. Bragg
ファストロープ降下を行う韓国の海軍特殊戦旅団(SEALs)の兵士。2014年7月10日、オアフ島のカネオヘ湾にあるアメリカ海兵隊ベローズ演習場での特殊部隊(SOF)統合演習で撮影。ヘリは、第4海上戦闘ヘリコプター飛行隊(HSC-4)所属のMH-60シーホーク。この演習には、アメリカ海兵隊の特殊部隊「チーム8133」、韓国軍海軍特殊戦旅団、ペルー軍特殊部隊が参加。空から降下して侵入し、重要なターゲットを捕らえるための戦闘スキルを駆使した。
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew J. Bragg
警備の任務にあたるアメリカ海兵隊員と軍用犬。2014年7月10日、アメリカ海兵隊ベローズ演習場での特殊部隊(SOF)統合演習で撮影。\n
U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Aaron S. Patterson
アメリカ海軍のドック型揚陸艦USSラシュモアから発進したLCAC(エアクッション型揚陸艇)。カネオヘ湾の海兵隊基地での演習で、砂浜へ上陸しつつある。\n
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Katarzyna Kobiljak
出港する第5攻撃用舟艇部隊(ACU-5)所属のLCAC。誘導するのは、シカゴ出身のダリウス・シグペン上等水兵。ハワイ島のカワイハエ港にて。\n
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew J. Bragg
仲間の隊員が浜辺へ移動した後、警備にあたる日本の陸上自衛隊員たち。カネオヘ海兵隊基地のピラミッドロックビーチで行われた陸海空共同攻撃演習。\n
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew J. Bragg
分隊長からの前進の合図を待つ陸上自衛隊員。陸上自衛隊は、沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の第3偵察大隊と共に演習を行った。\n
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew J. Bragg
カネオヘ湾のアメリカ海兵隊ベローズ演習場から出発するアメリカ海軍のLCAC。兵士と機材を上陸地点まで運んだ後、揚陸艦ラシュモアへ帰還する。2014年7月12日。\n
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Shannon E. Renfroe
ベローズ空軍基地での演習で浜辺に到着した水陸両用強襲車両。アメリカ海兵隊の第3海兵連隊、戦闘強襲中隊所属。2014年7月11日。\n
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 1st Class Charles E. White, Fleet Combat Camera Pacific
ホノルル国際空港で、無線機のチェックを行うオーストラリア海軍掃海潜水チームのベン・ベック一等水兵。航空機に仕掛けられた爆弾を撤去する想定演習。2014年7月15日。\n
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Tiarra Fulgham
立ち入り検査(VBSS:Visit, board, search, and seizure)演習のため、中国人民解放軍海軍のフリゲート艦、岳陽(FF 575)所属の水兵が、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦USSポートロイヤル(CG 73)に乗り移る。
U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Corey T. Jones
軍用犬を硬式ゴムボートに降ろすアメリカ海兵隊特殊部隊の一員。この後、ボートはアメリカ海軍の沿海域戦闘艦USSインデペンデンス(LCS 2)へと向かう。\n
U.S. Marine Corps photo by Cpl. Matthew Callahan
84mmの無反動砲「カール・グスタフM3」を発射するオーストラリア軍第5連隊所属の兵士。ハワイ島のポハクロア演習場の第10射撃場。\n
Photo by LAC Maria Oosterbaan
カネオヘ湾の海兵隊基地内のプールで、墜落して沈んだヘリコプターからの脱出訓練を行う、ニュージーランド第1歩兵連隊所属の軽歩兵小隊。

なお、文末のスライドショーでは、真珠湾とアリゾナ記念館、および近くで公開されている戦艦ミズーリを紹介している。同記念館は、真珠湾攻撃で撃沈され、乗組員1177名のうち1102名が死亡した戦艦アリゾナの真上に建設されている。戦艦ミズーリは、1945年9月2日、大日本帝国の降伏文書調印式が執り行われた戦艦で、1999年にアメリカ西海岸から真珠湾へ移された。

[Clarke Reilly(English) 日本語版:水書健司/ガリレオ]

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