瀬古利彦氏、『陸王』でドラマ初出演 最終回に登場
日本長距離界とマラソンブームを牽引してきた第一人者・瀬古利彦氏が、24日に放送されるTBS系日曜劇場『陸王』最終回(後9:00~※25分拡大)でドラマ初出演を果たす。山崎賢人演じる大地が就職活動で最終面接を受ける「メトロ電業」企画部長・桐山役。瀬古氏は「ドラマが始まったときから注目し、機会があればぜひ出演したい、と思っていました」と実現を喜んだ。
瀬古氏は、高校時代から本格的に陸上競技をはじめ、インターハイでは800メートル、1500メートルで、2年連続二冠を達成。早稲田大学に進学しランナーとしての才能が開花し、箱根駅伝で4年連続「花の2区」を走り、3年、4年時には区間新記録を獲得するなど、スーパーエースとして活躍。現役時代のマラソンの戦績は、国内外で15戦中10勝と圧倒的な強さを誇った。
1979年4月には海外レース初挑戦となるボストンマラソンに出場し、日本学生新記録をたたき出した。同年12月の福岡国際マラソンでは宗兄弟との接戦を制して連覇。1984年12月の福岡国際マラソンで優勝しロサンゼルスオリンピックの代表にも選出された。
現役引退後は指導者の道を進み、オリンピック選手3人を輩出するなど後進の育成にも注力。13年4月から、横浜DeNAランニングクラブの総監督も務めている。昨年からは日本陸上競技連盟でマラソン強化・戦略プロジェクトリーダーとして、2020年の東京オリンピックに向けて日本マラソン界の再建を図っている。
瀬古氏は「最終回が近づきあきらめかけていたのですが、まさかこのタイミングで実現するとは(笑)! 光栄です! 竹内涼真さんが演じる茂木裕人選手が、まるで自分の現役時代のようだと感情移入して見ていました。このドラマを通じて、日本の陸上長距離、そしてマラソンに再度注目が集まることを願ってやみません。そして元旦には本物の『ニューイヤー駅伝』もぜひ見てくださいね!」とコメントを寄せている。
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