筆談ホステス、区政へ!私が聴覚障がい者の政界挑戦を応援する理由

おときた駿は北区政に挑戦する予定候補者として、斉藤りえさん(31)を全面的にバックアップすることを決定いたしました。
|

正式な記者会見は明日になりますが、

一部マスコミですでに報道されましたので、発表します。

以前に私のブログで、北区議会選挙へ挑戦する意志のある方を募集しました。

Open Image Modal

来年4月の統一地方選、北区から出馬したい人を募集します!!

この度、おときた駿は北区政に挑戦する予定候補者として、

斉藤りえさん(31)を全面的にバックアップすることを決定いたしました。

※日本を元気にする会の公認候補ともなります。

Open Image Modal

「筆談ホステス」斉藤りえのほっこり日記

Profile/ 1984年2月3日青森県生まれ。現在は北区西ヶ原在住

1歳の時に病気により聴力を完全に失い、聴覚障がい者となる。ハンディキャップを持ちながらも、「人と関わることが好き」という信念から様々な接客業に挑戦。銀座の高級クラブ勤務時に、筆談を生かした接客で「筆談ホステス」として話題になる。半生を描いた書籍『筆談ホステス』はドラマ化もされ、"障害者と社会"について考えるきっかけになったと高い評価を得る。現在は、セミナー講師や執筆活動を行い、著書多数。私生活では4歳の娘を持つ母親でもある。

■"筆談ホステス"が区政に挑戦する理由

斉藤りえ氏は、数年前に話題になった北川景子主演のドラマ『筆談ホステス』

モデルとなった人物なので、名前をご存知の方も多いかもしれません。

聴覚障がい者でありながら、筆談で接客を行い、銀座No.1ホステスにまで上り詰めた彼女は、

接客中、小さなノートに数々の言葉をつづってきました。

なかでも、

「難題の無い人生は、無難な人生。難題の有る人生は、有難い人生」

(『筆談ホステス 67の愛言葉』より)

という言葉は、彼女の半生も相まって多くの人達を勇気づけました。

この言葉には彼女の人生観が詰まっています。

「障がい者として生まれたことには、何かしらの意味がある」

そう考えた彼女は、ホステス引退後、ひとり娘を育てながら、

障がい者が生きやすいバリアフリー社会の実現を目指し、日本中で啓蒙活動を行ってきました。

Open Image Modal

また、ハンディキャップを持ちながら4歳の一人娘を育てる中で様々な壁にぶつかり、

啓蒙だけでなく具体的な効果を持つ"何か"を探していた彼女は、

「政治」の世界に興味を持つことになったそうです。

そんな斉藤りえさんを共通の知り合いを通じて紹介されたのは、

上記のブログ記事をアップした後の1月上旬のことでした。

「元ホステスが政治家...?」

「聴覚障害者に、議員が務まるのだろうか」

一般の方が思い浮かぶであろう懸念を、私自身も感じたことは確かです。

しかしすぐさま、彼女が政界に挑戦する大きな意味を理解しました。

彼女の存在自体が政界・議会に一石を投じ、

すべてをアップデートしていくきっかけになる...と。

■バリアフリー社会の実現は、まず議会から。

いまだかつて、聴覚障がい者の政治家がいたという例はありません。

(私が調べた限りなので、もしご存じの方がいたら教えてください)

※追記:情報提供があり、これまで2名の政治家がいたことがわかりました↓

日本の人口における障がい者の比率は約5%にもかかわらず、

国民の代表である政治家にはほとんどいたことがないのです。

「耳が聞こえなくては、議会活動ができないのでは?」そう思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、これだけITが普及した現代において、"聞こえないこと"は致命的な障壁にはならないはずです。

例えば、議会に提出する質問状や議案はパソコンで作ってメールで送れば事足ります。

問題提起もパワーポイントを使って視覚化すれば可能です。

有権者への情報発信にはブログやTwitterがあります。

これだけ対応策がある以上、あとは受け入れ側の問題です。

「障がい者に優しい社会」それを目指すのであれば、

まずは政治から変わっていく必要があるのではないでしょうか。

■障がい者、女性、母親の代弁者として

斉藤りえさんは、「元ホステス」です。

職業差別はよくありませんが、気になる方もいることでしょう。

Open Image Modal

しかし、同時に彼女は「聴がい障害者」であり「女性」であり「母親」でもあります。

聴覚障がい者の政治家は現在0人、全国の地方議員のうち女性比率はわずか10%、

さらに子どもがいる方はもっと少ないでしょう。彼女は、

「バリアフリー社会」「女性の社会進出」「少子化・育児」

といった、この国、この街がかかえる問題のまさに当事者なのです。

彼女以上に、社会的な立場が弱い人たちの声に、当事者意識を持って向き合える人材がいるでしょうか。

しかも年齢は31歳(私と同じ歳!)。

自ら提案した政策の行く末がどうなるかを、何十年もかけて見守れます。

つまり、この街の未来に責任が持てる年齢なのです。

■言語・聴覚障がい者が最初から前提とされていない選挙・政治の世界

しかしながら...この挑戦には、幾多の困難があることは承知しています。

議会に入ることができた後ももちろんですが、まず最初にして最大の関門は選挙です。

Open Image Modal

選挙といえば選挙カーやマイクを握ってお願いするのが中心ですが、

斉藤さんは声を出すことがほとんどできません。

しかも...区議選では国政と違い、チラシ(広報誌)を配ることが一切できません。

音がなければ訴えることすらできず、言語・聴覚障害者は最初から排除されているのではないでしょうか。

こうした現状の仕組みに警鐘を鳴らす意味でも、

私たちは新しい選挙のやり方を考えなければいけないと思っています。

「音を一切使わない選挙」なども良いかもしれません。

広報誌が配れないという制約の中、どこまで文字や文章でアピールできるのか。

選挙管理委員会ともルールを確認しながら、やり方を模索していきたいと考えています。

■みなさんの力が必要です!

全国的には知名度のある斉藤さんですが、

北区では、政治の世界ではまったくの新人です。

前述のように、選挙において絶大なハンディキャップを背負う我々は、

それまでの期間でいかにチラシ等の文章で訴求できるかが勝負になります。

「無謀」と言われた私の選挙以上に、厳しい闘いになるかもしれません。

皆さまの力を貸してください。

週末やお休みの日に、ちょっとした時間でもかまいません。

私とお知り合いの方はメッセージやメール、初めての方は下記フォームより

「ボランティア参加希望」の旨を記載してご連絡ください。

おときた駿・斉藤りえ事務所お問い合わせフォーム

また、3月15日(日)19:00~王子駅前北とぴあにて、

キックオフパーティーを行います。いわゆる「決起大会」ですね。

斉藤りえさん本人から(筆談で)、区政に向かう熱い気持ちをお伝えする予定です。

会費制になりますが、どなたでも参加歓迎です。詳細が決まり次第お伝えしますので、

こちらも上記問い合わせフォームより「3月15日参加希望」と記載してご連絡ください。

そして選挙戦までは、私と共同事務所になります。

各種のお問い合わせ、メディア取材依頼等もこちらまでご連絡ください。

おときた駿・斉藤りえ事務所

〒114-0034 東京都北区上十条2-25-14

Tel/Fax 03-3908-3121

mail@otokitashun.com

長くなりましたが、政治を、社会をアップデートするために、

新しい挑戦として取り急ぎ発表を致します。

力の限り、やらせていただく所存です。

何とぞ宜しくお願いいたします!

それでは、また明日。

(2015年2月24日「おときた駿公式ブログ」より転載)