平昌冬季オリンピックで重要な任務を担った軍犬1匹が、脱走した。
News1によると、平昌オリンピックで「テロ業務」を担当していた軍犬の黒いレトリバー(オス・6才)が、2月5日午前8時30分頃、韓国・北東部の平昌郡大和面にある駐屯地から離脱した。
開会を4日後に控えた日のことだった。
韓国軍当局は、脱走した軍犬に攻撃性はないが、「住民の安全」を考慮し、放送や連絡網を通じて住民に知らせたという。発見次第、軍部隊に連絡してほしいと要請した。
脱走した軍犬は遠くに行けなかったようだ。
連合ニュースによると、軍関係者は同日「平昌郡大和面一帯で軍犬を発見したという住民の通報が寄せられ、現在、空からの偵察と、兵士による捜索活動をしている」と明かしたという。
■10時間後に捕獲
脱走から約10時間後、レトリバーは捕獲され、部隊に復帰した。
韓国陸軍は5日午後、「平昌郡大和面所在の某部隊の駐留地から営外に離脱した平昌冬季オリンピック支援軍犬を午後6時20分、平昌郡大和面付近で発見し部隊に復帰させた」と発表した。
軍関係者は「軍犬離脱による民間被害は、現在まで確認されず、軍犬の健康状態も良好である」「今後類似の事例が発生しないよう、軍犬管理および運用などの措置に万全を期する」と語った。
平昌オリンピック警備支援のために動員された軍犬は、マリノア、シェパード、ラブラドールレトリバーなど20頭ほどで、嗅覚と集中力が高く、真面目なレトリバーは「爆発物探知任務」を担当するという。