小池百合子知事の就任後初となる東京都議会議員選挙(定数127)は7月2日に投開票され、小池氏が率いる「都民ファーストの会」と、公明党など知事の支持勢力が過半数の64議席に達する見通しとなった。朝日新聞デジタルなど報道各社が出口調査や情勢分析の結果として報じた。一方、都議会第1党の自民は現有議席の57を大幅に減らして大敗し、過去最低となる可能性があるという。
NHKニュースなどは、過去最低の議席をさらに下回ることが確実となったと伝えた。(UPDATE:2017/07/02 21:55)。時事ドットコムは「歴史的大敗」と報じた。(同 21:10)
今回の都議選は、小池氏が告示直前に示した築地市場の豊洲移転方針など小池都政の評価が争点。今回の選挙結果で、小池氏の11カ月間の都政運営も評価された形となった。
一方、小池氏と対立姿勢を鮮明にする自民が第1党を維持できるのかも焦点となった。2013年の前回、自民は候補者59人全員が当選し、都議会第1党に返り咲いていた。しかし、学校法人「加計学園」をめぐる安倍政権の対応や、稲田朋美防衛相や自民党幹部の相次ぐ失言などで逆風が吹く中での大型選挙となった。選挙結果は安倍首相の政権運営にも影響を与えそうだ。
立候補者は42選挙区に計259人。党派別内訳は自民党60(現有議席57)、公明党23(同22)、共産党37(同17)、民進党23(同7)、都民ファーストの会50(同6)、東京・生活者ネットワーク4(同3)、日本維新の会4(同1)、社民党1(同0)、諸派17(同0)、無所属40(同13)となっている。
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