レストランは立ち上がった。心ない言葉から自閉症の従業員を守るために

「なんでこんな人雇ってるの?」という言葉に、強烈なFacebookメッセージで答えた。

イギリスのマンチェスターにあるレストラン「グレナッシュ」に勤務している45歳のアンディー・フォスターさんは、自閉症を患っている。先日、勤務中に彼を傷つける出来事が起こった。

オーナーのマイク・ジェニングスさんがその時の様子を地元紙「マンチェスター・イブニング・ニュース」に語っている。それによると、グレナッシュを訪れたあるお客が、フォスターさんの接客に問題がないにもかかわらず、彼が働いていることが問題であるかのように騒ぎ立てたそうだ。

ジェニングスさんがフォスターさんの自閉症について説明すると、驚いたことに客はフォスターさんのサービスを受けることを拒絶した。「『なんでこんなおかしなやつがいるんだ?』『なぜ彼を雇っているのか?』と言われました」とジェニングスさんはレストランのFacebookに書いている。

フォスターさんを守るため、ジェニングスさんと彼のパートナーのカレン・デヴェニーさんは、今回の出来事に対するレストランの姿勢をFacebookに次のように投稿した。

「私たちの採用基準は、経験や知識、仕事への情熱です。差別はしません! 差別される方は、グレナッシュの予約をご遠慮下さい。そのような方は私たちの時間、労力、または、尊敬を受けるに価しません」

レストランの勇気ある行動は、多くの人の称賛と共感を集めた。

フォスターさんによると、最初お客は彼が自閉症であることに気付かなかったようだ。

「そのお客さんたちは、私が自閉症であることを知らなかったと言っていました。でも、そう書いてあるTシャツを着て歩き回るわけにはいきません。私は、レストランにいる他の人たちと同等に扱われていいはずです」と彼はマンチェスター・イブニング・ニュース紙に話している。

こういった扱いを受けるのはフォスターさんにとって珍しいことではない。しかしそれでも、この件は彼を動揺させた。

ジェニングスさんは「今回の出来事は彼の自信を大きく傷つけました。彼を隅の方に連れて行き、私たちはまったくそのように感じていないと伝えなければなりませんでした」と話している。

Facebookに投稿した文章が失礼だったのではないかと心配しているが、それでもジェニングスさんは正しいことをしたと信じている。Facebookにはこう書かれている。

「無礼なレストランだと思われたくなかったので、投稿をためらいました。でも、私たちの信念のために立ち上がらなければならないと思ったんです。私たちのレストランは、従業員のもとになりたっています。これは、彼らを守るという私たちの立場の表明です」

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。

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