2014年冬季オリンピックを取材するため、数千人もの記者たちがロシアのソチに到着している。彼らが現地から発信するツイートから判断すると、ソチは「悪夢のような場所」らしい。
大会自体、すでにロシアの反同性愛法をめぐる国際的な論議や、安全性に関する重大な懸念などで複雑なものとなっているが、それに加えて、ここ数日間ツイッターに流れてくるのは、「ソチの水を飲むのは危険」といった、より日常的な問題だ。
「わたしの滞在しているホテルは断水している。フロントデスクが言うには、水が復旧しても、『顔には使うな。とても危険なものが含まれているから』とのことだ。」
「水はとりあえず復旧。よい点としては、顔に危険な水がどんなふうに見えるかがわかったことだ」
食品にもちょっとした問題がある。
「ロシアのはちみつ。由来がちゃんとわかるように、ハチが入っている」
窓にもいささか不具合があるようだ。
「ホテルと書かれてはいるが、ほとんど見かけだけだ。」
騒音の問題もある。
「お客さまへ:今週は緊急事態用の訓練が計画されています。サイレンを聞いたり、警官や消防車がたくさん現れたりしても心配しないでください。ご不便をおかけして申し訳ありません」
気味が悪いことも起きる。
「午前4時半。誰かが私のドアを解錠して開けた。わたしがベッドにいるのを見て、黙って逃げていった。まあ、大丈夫なようだ。」
この人物と一緒に過ごす時間も多い。
「ソチでわれわれが滞在しているホテルの受付には、床が無い。しかし、客を歓迎する写真はある。」
シャワーにも問題がある。
「ソチオリンピックのスローガンは、ホット・クール・ユアーズだが、今朝のシャワーにあてはまったのは最後の2つの言葉だけだ」
夜明けにはちょっとした災難が起きる。
「ホテル受付の若い女性は、夜明けに部屋から出てきた数十人の記者たちに対して、安全だから中に入るようにと伝えた。騒音がありましてすみませんとのことだ。つまり、緊急警報のことだが」
全体的に改善点が多いようだ。
「結局、緊急事態ではないことがわかった――このホテルが相変わらず最悪であることを除いて、ということだが。15分も寒いなかで待たされて、それからベッドに戻った」
物価のこともある。
「タンジェリン(みかんの一種)1キログラムは、アブハジアとの国境では10ルーブル(約29円)だが、ソチでは35ルーブル(約102円)になる」
しかし、少なくとも、気分を明るくしてくれる犬たちが、どこにでもいるようだ。
「ある記者は3つの部屋を見せられた。最初の2つは汚く、3番目の部屋からは1匹の犬が出てきたという。私の部屋には子犬がいるといいのだが!」
[Jack Mirkinson(English) 日本語版:兵藤説子、合原弘子/ガリレオ]
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