アイオワ州ブーン市で6月28日、白人女性が黒人女性レポーターとカメラマンのザッカリー・ヘイズさんに近づき、リポーターに接触し、人種差別的な罵り言葉や、汚い言葉などを浴びせた。
地元テレビ局「KCCI」のレポーターのエミー・ヴィクターさんは、28歳の白人男性マイケル・ディスブロウ容疑者が射殺された事件について取材中だった。ディスブロウ容疑者は27日夜、ブーン市の警官によって殺された。現場で取材中、ヴィクターさんは白人女性に罵倒され始めた。その瞬間を、カメラが追っていた。
白人女性は、ディスブロウ容疑者の母親だと判明している。この女性から激しい差別発言を浴びせかけられている間、ヴィクターさんは冷静を保った。
「奥さん、奥さん、それだけはやめてください」。いったん離れたものの、白人女性がもう一度接近し、指をヴィクターの顔に押し付けてきた時に、ヴィクターさんはそう言った。
リポーターのエミー・ヴィクターさんは、この女性が人種差別的な発言をしている間、落ち着きを保った。
女性は立ち去る時に三脚をひっくり返し、ヴィクターさんとともに取材中だったヘイズさんに対しても罵詈雑言を浴びせた。
ヴィクターさんは幸いにも無傷だった。どちらから近寄ったのか、カメラが回る前に何が起きたのかは、明らかになっていない。
KCCIによると、マイケル・ディスブロウ容疑者は、28日夜に銃で人を脅していたという。911への緊急通報に対応した警察は、ディスブロウが銃を手離すよう指示したのに無視して銃を向けたため発砲したと主張している。
ヴィクターさんは、ハフポストUS版の取材にコメントを拒否した。KCCIの総括マネジャー、ブライアン・サッシャ―氏は声明を発表し、ヴィクターさんとヘイズさんの冷静な対応を称賛した。
「取材班は、我々の地域に影響を及ぼすニュースを取材していますから、彼らの安全確保は非常に重要なことです」と、サッシャー氏は述べた。「今朝、エミーとザックは、非常に困難で緊迫した状況を目の前にして、プロとして最大限の対応を取りました」
他のジャーナリストや視聴者から、ヴィクターさんへの支持が相次いだ。
大切な友人のエミーが取材中に襲われても、冷静を保っていたことに感動しました、本当のプロです。
私の友人であるエミーとザックが無事でとても嬉しい!彼らは仕事をしようとしていただけだ。やれやれ。
このニュースからわかること。ブーン市は相変わらずブーン市だけど、エミーは紛れもないプロだ。
ハフポストUS版より翻訳・加筆しました。
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