自由党共同代表の山本太郎参議院議員が4月10日、参院会館で記者会見を開き、同党を離党する意向を明らかにするとともに、政治団体「れいわ新選組」を結成したと発表した。
山本議員が所属する自由党は、国民民主党に合流する構想があり、4月30日までに結論を出すことで合意している。山本議員の動きは、合流構想への影響も出そうだ。
■名前の由来は?
前日の4月9日には、山本氏が離党して新党「令和新撰組」を立ち上げる方向だとテレ朝newsが報じたが、まもなく記事を削除していた。
山本氏は会見冒頭で、「山本太郎は自由党を離党します。ただし、これには時期があります。統一地方選の後半戦が終わり、国民民主党と自由党の合流の可否が出たあとになります。離党というのは、そこになります。離党しないという選択肢はなく、どちらにせよ離党します。その間にも準備を進めていくという状況です」とした。
その上で「昨日の段階で出た報道ですが、一部違うところがあります」として政治団体の正しい表記を「れいわ新選組」と紹介した。
名称の由来について山本氏は「一つはアイロニーが込められている。それについては想像にお任せします。元号についての思いは人それぞれ。新しい時代に新しく選ばれる人達という意味。(幕末の)新選組は幕府側・権力側ではないかという意見もあると思うが、今の権力は誰が握っているかというと、主権在民だ」と話した。
ハフポスト日本版が山本氏に「幕末の新選組は、明治維新に勝てなかったという意味で縁起が悪いのでは?」と質問すると以下のような回答だった。
「過去は、そうでしたね。でも、新しい時代ではどうかというと、維新を名乗りながら、権力にべったりという逆転現象が起きているから気にすることはないと思っています。自由民主を名乗る者たちが真逆なことをしている。そういう逆転現象が起きるのが永田町だと思ってもらえれば」
■政治団体としては届け出済み
ただ、山本氏の話だと、「れいわ新選組」は参加する議員は現在のところ、山本氏1人だけなので、政治資金規正法の対象としての「政党」には該当しない。政治団体としては4月1日にすでに届け出済みだという。
政策としては「消費税の廃止」や「辺野古基地の建設反対」「原発の即時禁止」などを掲げた。