石破 茂 です。
地方創生法案が衆議院で可決され、今日参議院本会議での質疑が行われました。
野党の大半が反対する中で、次世代の党が賛成して下さったのは有り難いことでした。民主、みんな、維新、次世代とかつて民主党におられた方が幾つにも分かれて、どうしてこの人がこの党に居るのか、政策的な相違は何なのか、戸惑うことの多い衆議院での質疑でしたが、審議が進むに従って有意義な議論が交わされるようになったと思っています。
「中身が無い法案」とのご批判を浴びましたが、理念法・組織法・プログラム法である以上、性格的に仕方のないことであって、参議院においては、各党からの具体論の提示とそれに関する活発な質疑を期待するところです。
答弁する私も、質問者の問いに誠実にお答えするよう、より一層心掛けて参ります。
質疑の中で民主党の渡辺周議員が紹介された、島根県大田市にある「中村ブレイス」の事例は本当に心打たれる良い話だと感銘致しました。
先日の北海道においても、音威子府村や弟子屈町の事例など、真剣に取り組む好事例を学ばせて頂き、今までの不勉強を恥じたことでした。
「熱意と創意工夫のある自治体を国は全力で支える」と言うと「格差の拡大だ」との批判を浴びますが、真剣に取り組むところとそうでないところを同じに扱う方がよほどおかしいのではないでしょうか。今から「熱意と創意工夫のないところ」がある、ということを前提とすること自体、不思議なことだと私は思います。
週末は8日土曜日が「ウェークアップ!ぷらす」(午前8時・読売テレビ系)出演、自民党京都府連青年セミナーで講演・懇親会、引き続いて防衛協会近畿ブロック青年部会で講演・懇親会。
9日日曜日は自民党鹿児島県友好団体との懇談、自民党鹿児島県連政経パーティで講演の後、熊本市長選挙街頭演説会、個人演説会に出席した後、最終便で帰京の予定です。
来週からは参議院において地方創生法案の審議が本格化するものと思われます。
二日間で大阪、京都、鹿児島、熊本と回るのはかなりきつい日程で、新幹線や高速道路、航空路が整備されればされるほどに日程は過密になるようです。
三十年ほど前、私が当時の田中派で偉い先生方の地方遊説の日程を担当していた頃は、はるかにゆったりした日程を組んでいたように記憶していますが、時代は随分と変わってしまった気が致します。交通網や通信網の発達は必ずしも人を幸せにするばかりではないということでしょうか。
あっという間に十一月も中旬になろうとしています。
皆様ご多忙のことかと存じますが、お元気でお過ごしくださいませ。
(2014年11月7日「石破茂オフィシャルブログ」より転載)