浦和レッズの試合で「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲げられた問題で、Jリーグは浦和に1試合、無観客試合の制裁を課す。また、浦和は今回の経緯と、横断幕の禁止などを含む対応を発表している。
Jリーグは、今月8日に行われた浦和レッズの試合でスタジアムに差別的な内容の横断幕が掲げられた問題を受けレッズに対し、今月23日のホームゲームを観客を入れないで行う「無観客試合」とする制裁処分を出しました。Jリーグが「無観客試合」の処分を出すのは今回が初めてです。
(NHKニュース「差別横断幕でレッズに制裁処分」より 2014/03/13 13:03)
問題の発端は、人種差別が疑われる「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕が掲示されていることに気づきながら、それをすぐにやめさせなかったことにある。クラブの対応に批判が集中すると、浦和は横断幕を掲示した当事者から聴取し、その報告をする、とのコメントを出した。
今後については、明らかに差別的で不適切であるとクラブが判断した場合、横断幕などの撤去を行います。
(浦和レッズ「サガン鳥栖戦での出来事について(第2報)」より 2014/03/09)
しかし、サッカーにおける人種差別をめぐっては、国際サッカー連盟(FIFA)が、意図や経緯がどうあろうと、例外なく処分する「ゼロ・トラレンス」の方針を明らかにしている。このルールに照らせば、「明らかに差別的で不適切であるとクラブが判断した場合」では、不十分な対応だ。
浦和は12日に、対応のまずさを認めている。
広報担当者は「当初は横断幕の文言を『差別的な表現と解釈できる』と考えたが、認識が甘かった。『差別的表現だ』として臨む」と謝罪した。
(朝日新聞デジタル「横断幕掲げた観客、入場禁止へ J1浦和が方針」より 2014/03/12 05:31)
13日にJリーグで行われた会見では浦和の淵田敬三社長が謝罪。今後リーグ戦、カップ戦、ホーム・アウェー問わず、すべての横断幕やゲートフラッグの掲示を禁止するという。ジャーナリストの宇都宮徹壱さんがTwitterで伝えている。
試合直後の槙野智章選手のツイート。
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