ジャーナリストの池上彰さんが、3月3日に発売された『週刊朝日』3月13日号で、もともと所属していたNHKを辞めた理由を明らかにした。
池上さんは1950年生まれの64歳。慶應義塾大学卒業後、NHKに入局。1994年に子供にニュースを解説する番組「こどもニュース」のキャスターとなり、わかりやすい解説で評判となった。
週刊朝日ではNHK時代の同僚で、フリーランスアナウンサーの大塚範一さんと対談した。「こどもニュース」への出演が自分の意思でなく業務命令だったことを明かし、NHKを辞めた理由を語っている。
池上:(中略)俺のNHKに入ってからの夢の挫折は解説委員になれないことだったんだよね。
大塚:それもまた珍しいね。
池上:NHKの記者の場合、生涯一ジャーナリストで現場で取材ができるって、解説委員しかないわけだよね。で、こどもニュースをやっていたら解説委員長に呼ばれて、「お前、解説委員希望ってずっと出し続けているけどダメだ」と。
大塚:ダメだったの?
池上:あなたがアナウンス室で言われたのと同じ衝撃でさ、解説委員というのはある専門分野をもっていなきゃいけない。お前には専門分野がないだろうって言われてさ。
大塚:ひっでえこと言うなあ!(笑)
池上:で、2005年の3月31日、キリのいいところで辞めた。仕事のあては、本を書く話が2冊。とりあえずこれで1〜2年は食っていけるかなと。
(池上彰 今明かす「NHKを辞めた理由」 〈週刊朝日〉|dot.ドット 朝日新聞出版 2015/03/05 07:00)
【関連記事】
ハフィントンポスト日本版はFacebook ページでも情報発信しています。
ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています。@HuffPostJapan をフォロー