香港デモ参加者が右目にガーゼで連帯示す。「失明した」とされる女性は“真のムーランだ”

警官隊からビーンバッグ弾で撃たれたとされる女性が、デモ参加者が警察に対抗するアイコンとなっている。
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犯罪容疑者の身柄を中国本土にも送れるようにする香港の「逃亡犯条例」改正案に反対するデモで、女性が右目に重傷を負った

女性は警官隊の発射したビーンバッグ弾で目を撃たれ、失明したという情報もある。デモ参加者は、女性が怪我をした場所と同じ右目にガーゼをあてるなどして連帯の意を示す同時に、警察のデモ鎮圧行動を「暴力的だ」と批判している。

■女性が目を撃たれたか

条例改正案に反対するデモは連日行われているが、問題の事件があったのは8月11日。デモに参加していた女性が右目に重傷を負った。

現地のデモ参加者らが、ネット上に流血し介抱される女性の写真を載せており、警官隊から暴徒鎮圧に用いられるビーンバッグ弾を撃たれ失明したとしている。 

■連帯示す

この事件以降、香港デモの参加者の中には、右目にガーゼを貼って行進する人の姿も見られるようになった。

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デモ参加者(8月18日)
Getty Images
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デモ参加者(8月18日)
Getty Images

彼らは、右眼に重傷を負った女性への連帯の意を示している。また、警察のデモ隊への対応について「暴力的だ」と批判する意図もあるとみられる。

■真のムーラン

デモ参加者の中には、女性を「真のムーラン」として賛美する動きもある。

きっかけは、2020年に全米公開されるディズニーの実写版「ムーラン」の主演女優に選ばれたリウ・イーフェイさんの発言。

自身のウェイボーで「香港警察を支持します」と投稿したことがきっかけで、香港の人々やデモを支持する人たちから「#BoycottMulan(ムーランをボイコットしよう)」という運動が広まった。

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リウ・イーフェイさんの投稿
ウェイボーより

香港では、リウさんの代わりに、デモで怪我を負った女性こそが「戦う女性」のムーランにふさわしいとして、右目に包帯を巻いた女性の絵に「真のムーラン」と書かれた画像も出回っている。

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右目をケガした女性の絵
Getty images