ラマディの砂嵐の中、イラクの治安部隊がダーイシュの攻撃に応戦する(AP Photo)
ダーイシュ(イスラム国)が5月17日、イラク西部の主要都市ラマディを制圧したことを受けて、政府の要請を受けたイスラム教シーア派の民兵がおよそ3000人集結し、奪還をめざすとみられる。AP通信が報じた。
ダーイシュは17日、イラク西部のラマディを完全に制圧したと表明し、イラク軍の戦車を接収し、同軍の兵士「数十人」を殺害したとしている。
ラマディは、首都バグダッドの北西に115キロ離れた拠点都市で、スンニ派が大半を占めるアンバル州の州都。ロイターによると、州知事報道官はこの数日間の戦闘でおよそ500人が死亡し、さらに6000〜8000人が家から避難したと述べた。
ラマディから避難した家族がブゼビズ橋で夜を明かし、バグダットを目指して歩く(AP Photo/ Hadi Mizban)
ラマディから避難した住民たちの避難民キャンプで水を運ぶ子供 AFP PHOTO / AHMAD AL-RUBAYE (Photo credit should read AHMAD AL-RUBAYE/AFP/Getty Images)
ダーイシュのラマディ制圧で避難し、家を失った子供たちが非難民キャンプに集まり、カメラにピースサインを向ける AFP PHOTO / AHMAD AL-RUBAYE (Photo credit should read AHMAD AL-RUBAYE/AFP/Getty Images)
AP通信によると、イラクのハイダル・アバディ首相もシーア派で、今回の民兵派兵は、イラク国内での宗派対立が激化する恐れがあるとしている。
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