鉄道博物館の展示品の一部、盗難や破損の被害。公開やイベントが当面中止へ

「到底看過できるものではありません」と博物館側は怒りをあらわにしている
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鉄道博物館
時事通信社

鉄道博物館(さいたま市)が1月2日、一部の展示品が盗まれたり、壊されたりするなどの被害があったことを公式サイトで明らかにした

博物館は警察に被害届を出すとともに、車両の公開と定期イベントを当面の間中止することを決めた

博物館によると、被害は2018年12月28日午後4時20分ごろ起きた。1階に展示されているクモハ455形電車の側面に掲げられていた、列車の愛称を示すプレートが盗まれ、別のプレートとすり替えられていたという。

立ち入りを禁じている乗務員室の扉が開けられ、車両の種類を示す表示が「急行」から「普通」に変えられていたほか、乗降ドアの鍵がこじ開けられていた。

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展示されているクモハ455形電車
鉄道博物館の公式サイトより

同じ場所に展示されているクハ481形電車も、普段は施錠しているトイレの引き戸が開けられたり、行き先の表示が勝手に変えられるなどしていた。

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展示されているクハ481形電車
鉄道博物館の公式サイトより

こうした事態を受け、博物館は両電車の内部に立ち入りして見学することを中止にしたほか、ほかの4車両についても運転室の公開を取りやめた。

また、車両機器の動作を実演する定期イベントの中止も決めた。

博物館は宮城利久館長の名前で「このような犯罪行為や悪質ないたずらによって物的被害がもたらされれば、収蔵資料等の公開は限定的にせざるを得ず、大多数の良識あるお客さまに多大なご迷惑をおかけすることになり、当館として到底看過できるものではありません」などと報告した。