未来の船を予感させる「クアドロフォイル」とは【動画】

テスラが未来の車であるとすれば、クアドロフォイルは未来の船を目指している。

テスラが未来の車であるとすれば、クアドロフォイルは未来の船を目指している。

この電動水上バイク は、ジェームズ・ボンドがコモ湖を高速で追跡するのに使用するような乗り物だ。流線型をした未来的な外観をしたこの水上バイクはハイドロフォイル(水中翼)技術を利用して水面上を「飛行する」ため、事実上、有害物質を排出することがない。

ハイドロフォイル技術は目新しいものではないが、クアドロフォイルのマリヤン・ロズマン社長兼CEOによれば、「クアドロフォイルで新しいところは、電動であることと、特許取得済のステアリング技術を用いて安定性と軽快さを同時に実現していることです」。

この船の速度が6ノット(時速約7マイル)に達すると、水中翼が揚力を発生させて船体を水上から持ち上げる 。ロズマン社長がハフィントンポストに語ったところでは、このシステムのおかげでクアドロフォイルは多くの環境保護区域で走行可能となる。モーターは完全電動式なので音をほとんど出さず、石油や排気ガスで海洋生態系を破壊することもない。船の設計はくりぬかれた形の胴体とコンポジット構造で「沈没する可能性がほとんどない」、と公式サイトで説明されている。

ロズマン社長は、船に搭載されている最新かつタッチスクリーン方式のステアリングホイールだけで操縦できるのが自慢であると言う。ここには充電の残量のほか、船の速度や航続距離が表示される。クアドロフォイルは 1回の充電で60マイル 以上走行できると、設計者は述べている。

ただし、このようなスムーズな乗り心地を楽しむは費用が伴う。この船の価格は 18,700ドル(約220万円)であり、事実上、船上には保管スペースはなく、最高速度は21ノット(時速約24マイル)程度にすぎない。ロズマン社長はそうした課題を認識しているが、ハフィントンポストUS版に対し、自身の目標は「クアドロフォイルを電動による個人用の船そのもの」にすることだと述べた。今後提供されるモデルはさらに多くの機能を備えているともいう。

クアドロフォイルは来年3月に出荷を予定しており、 クアドロフォイルの公式サイトで事前予約を受け付けている。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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