ウクライナ侵攻を続けるロシアは9月21日から、これまでのような職業軍人だけでく、予備役など国民を部分的に動員することになった。
プーチン大統領は同日、国民を部分的に動員する大統領令に署名したとテレビ演説で発表した。予備役とは、現役を終わった軍人が一定期間服する兵役のこと。NHKニュースなどが報じた。
演説の中で「東部ドンバス地域を解放するという主な目的は今も変わっていない」と述べ、ウクライナ侵攻を続ける考えを改めて強調したという。
■侵攻開始時の人数を上回る「30万人」の予備役招集へ
米紙ワシントンポスト外信部のMary Ilyushina記者のツイートによると、プーチン大統領に続けて演説したショイグ国防相は、侵攻開始から死んだロシア兵の数を「5937人」と説明した。その上で「30万人の予備兵の招集を検討している」と述べたという。
笹川平和財団の河上康博主席研究員の論文では、侵攻開始時に15~20万人のロシア軍が投入されたという推計を記載しており、30万人の予備役招集はこれ上回る規模となる。
■9月に入り、ロシア軍の苦戦が伝えられていた
2月に軍事侵攻を開始したロシア軍は、ウクライナ東部と南部の広い地域を占領している。しかし、9月に入ってから東部でウクライナ軍の反転攻勢にあい、ハルキウ州のほぼ全てを奪還されるなど苦戦が伝えられていた。
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