プロのカヤック選手、デーン・ジャクソンのカヤックの乗り方は、正気の沙汰とは思えない。
冒頭の動画は、メキシコのベラクルス州でジャクソン選手が急流下りをする様子をとらえたものだ。彼はまず、激しく泡立つ滝壺へカヤックとパドルを投げ落とす。
そしてその後、カヤックとパドルを追って断崖から飛び降りるのだ。
滝壺でカヤックをキャッチした後、ジャクソン選手は巧みなパドルさばきで、いくつもの滝を切り抜けていく。先へ進むほど滝の落差は大きくなっていくが、ジャクソン選手は至って冷静だ。彼は滝を下るときの気持ちをこう語っている。
「滝を落下するとき、頭の中であらゆる事態を想定しています。心臓がいまにも飛び出しそうになるほど鼓動が激しくなり…、やがて、すべてが真っ白になります」
この瞬間、彼の頭は真っ白になっているはずだ。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:水書健司/ガリレオ]
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