若手バレエダンサーの登竜門として知られるローザンヌ国際バレエコンクールの決勝が2月1日夜、スイス西部のローザンヌで行われ、長野県の高校2年生、二山治雄(にやまはるお)さんが優勝した。また、神奈川県の高校1年生、前田紗江(さえ)が2位を受賞した。このコンクールで日本人が優勝するのは、菅井円加(すがいまどか)さん以来2年ぶりで、1986年に熊川哲也さんが受賞して以来3人目だという。朝日新聞デジタルなどが報じた。
二山さんは受賞後、「なんて言ったらいいかわからない。本当に緊張した。ここまで支えてくれた家族に感謝したい」と述べた。審査委員長を務めたケイ・メイゾウさん(米ニューヨークシティバレエの元プリンシパル)は「音感豊かに踊れていたことが高く評価された。テクニックにも強いダンサーだ」と評した。
(朝日新聞デジタル「ローザンヌ国際バレエ、日本の高校生が1・2位」より 2014/02/02 02:48)
このコンクールは、15〜18歳の若手バレエダンサーが参加する大会で、今年は15カ国から会わせて73人が参加。最終審査には日本人6人を含むあわせて20人が勝ち残り、古典のクラシカルと現代舞踊のコンテンポラリー部門で演技を披露したという。
長野県松本市の松本第一高校2年の二山治雄さん(17)は、クラシカルで、ミンクス作曲の「ラ・バヤデール」の中の曲を踊り、大きく伸び伸びとした演技で観客から大きな拍手を受けていました。また、横浜市青葉区の横浜翠陵高校1年の前田紗江さんは(15)「ラ・バヤデール」の別の曲を踊り、生き生きとした美しい踊りを披露しました。
このあと、審査結果が発表され、二山さんが最優秀賞に選ばれて記念のメダルが贈られ、2位には前田さんが選ばれ、日本人が1位と2位を独占しました。
(NHKニュース「若手バレエ登竜門 日本人1位2位独占」より 2014/02/02 05:27)
このほか、日本人では、モナコ公国モンテカルロ在住の加藤三希央(みきお)さん(18)が6位入賞した。コンクールの上位6人は世界の有名バレエ学校やバレエ・カンパニーへ1年間無料で通うことができ、生活支援金として1万6千スイスフラン(約180万円)も支給される。二山さんは、米サンフランシスコのバレエ学校を希望しているという。
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