バレエ界の「アカデミー賞」とも呼ばれる「ブノワ賞(Benois de la Danse)」が5月27日、ロシアのモスクワで発表され、スウェーデン王立バレエ団の第1ソリスト、木田真理子さんが最優秀女性ダンサー賞を受賞した。
ブノワ賞は、国籍を問わず、前年に最も活躍したダンサーや振り付け師、作曲家、舞台デザイナーらを選ぶもの。バレエ文化を広め、世界中のバレエ関係者の結束をはかることなどが目的とされており、1992年4月に第1回目が選出されて以来、毎年春に主催されている。
木田さんは大阪出身。4歳でバレエを始め、大阪府箕面市の千里国際学園高等部1年で16歳だった2000年、スイスのローザンヌ国際バレエコンクールで優秀賞を受賞した。米サンフランシスコのバレエ学校で学び、カナダのバレエ団などを経て、12年にスウェーデン王立バレエ団に入団した。
(スポニチ『木田真理子さんにブノワ賞 バレエの権威、日本人初』より 2014/05/28 08:55)
木田さんは、世界的に有名なスウェーデンの振付師・マッツ・エック氏が新たに演出した「ジュリエットとロミオ(ロミオとジュリエット)」で、ジュリエット役を踊ったことが評価された。エック氏は木田さんに「ジュリエットはあなたじゃないとできない」と言ったという。
世界的に有名な振付家のマッツ・エックと一緒に新作『ジュリエットとロミオ』の仕事が出来たことは、多分これまでの私のキャリアで一番大きい出来事だと思います。恐ろしいほどのプレッシャーを感じましたし、8ヶ月という長い創作期間中にオーバーワークから大怪我をしてしまったこともあり、落ち込んでどうなるかと焦ることが沢山ありました。そんな中、マッツ・エックから「ジュリエットはあなたじゃないと出来ない」と言ってもらえて、すごく信頼が感じられたことは、とても嬉しかったです。
(北欧ヒュゲリニュース『【YOUは何しに北欧へ?】Vol.3:スウェーデン王立バレエのダンサー木田真理子さん』より 2014/01/26 )
今回の受賞について木田さんは、次のように話しているという。
「まだ、それほど実感は湧いていないが、すごくうれしい気持ちがあり光栄に思っている。とても大きな賞なので遠い存在でしたが実際に受賞できて、まだ信じられない」と喜びを語りました。
受賞作となった「ロミオとジュリエット」について「役作りを任されて1年ほどかけて役作りができた思い入れが強い作品だった」と振り返りました。さらに今後の抱負について「今までどおり地道に努力して楽しんで踊っていきたい。どの作品を踊っても、お客さんの心をつかむダンサーでありたい」と話していました。
(NHKニュース『バレエ「ブノワ賞」木田真理子さんが受賞』より 2014/05/28 08:56)
木田さんの踊る「ジュリエットとロミオ」は、下記の動画で垣間見ることができる。
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