電車でお年寄り・妊婦らに「席を譲るべき」と考える人が減少、アンケート調査で

電車などでお年寄り・妊婦らに「席を譲るべき」と考える人が優先席・一般席ともに3年前の調査と比較して減少したことがわかった。
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時事通信社

乗り換え案内「駅すぱあと」を運営する株式会社ヴァル研究所が実施した公共交通機関に関する意識調査の結果、電車などで高齢者・妊婦・障害者らに「席を譲るべき」と考える人が優先席・それ以外の席ともに3年前の調査と比較して減少したことがわかった。

調査は、同社が2016年9月に実施したアンケート調査の1つ「ゆずりあい精神の意識調査」。同社のサービスの利用登録をした会員で、10代〜70代の男女3413人を対象にネットを通じて行われた。ただし、2013年の調査では回答人数は959人となっており、調査対象数には大幅な変化があった。

調査の結果、今回の調査で「あなたは優先席では席を譲るべきだと思いますか」の質問に、「はい(譲るべき)」と答えたのは全体で75.9%だった。「いいえ(譲るべきと思わない)」が8.6%、「どちらともいえない」が15.5%だった。

2013年の前回調査では「譲るべき」が93%で、3年前と比較して「譲るべき」と答えた人が17.1ポイント減少していた。

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また、「優先席以外でも」譲るべきかどうかとの質問には、「はい(譲るべき)」と答えたのは全体で57.1%だった。2013年の前回調査では「譲るべき」が76%で、優先席以外の席についても、3年前と比較して「譲るべき」と答えた人が18.9ポイント減少していた。

「目の前にお年寄りや妊婦がいると気づいても席を譲れなかった経験があるか」との質問に対しては全体でおよそ6割の人が「ある」と回答。この割合も、3年前の調査の約4割と比較して増加している。理由としては「断られると思って譲らなかった」「降りる駅が近いので譲らなかった」「譲る気がなかった」などが挙がっている。

なぜ席を譲るべきと考える人が減少したのかについて、同社では、「席を譲ろうとして断られてしまったことがあるなど、何らかの要因により、席を譲る意識が低下したものと推測されます」と指摘している。

今回の調査で席を譲ろうとした相手に断られた経験があると答えた人は61%で、3年前の52%よりも増加していた。

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