イギリスのウィリアム王子が2月28日、福島県を訪問し、子供たちと交流したり、地元の食材を使った夕食を楽しんだりした。訪問が実現したのは、王子自らが強く希望したためだという。
ジャーナリストの多賀幹子さんは、3月1日の報道ステーションSUNDAYで、ウィリアム王子の被災地訪問は、母である故ダイアナ元妃の存在が大きいと解説。1995年のダイアナ妃来日について紹介した。
1995年は阪神淡路大震災が起こった年だ。ダイアナ妃は震災の翌月に来日。被災者への面会を希望したが、交通事情や警備事情などがあり、直接見舞うことができなかった。ダイアナ妃はイギリスに戻った後、ウィリアム王子やヘンリー王子などに、面会できなかったことを伝えたのだという。
日赤本社を訪れたダイアナ英皇太子妃は阪神大震災の被害をまとめた写真に見入った(1995年02月08日 東京・港区芝)
Eton,England September 6, 1995. Princess Diana, Prince Harry, Prince William, Prince Charles at Prince William first day at Eton. (Photo by Tom Wargacki/WireImage)
その後もダイアナ妃はウィリアム王子に、苦しんでいる人や悲しい思いをしている人に寄り添う精神を教えた。今回の来日でウィリアム王子が被災地訪問望んだのも、そんなダイアナ妃の思いを受け継いだものだった。
ウィリアム王子は福島訪問で、福島第一原子力発電所から約60kmの位置にある本宮市の屋内・屋外遊び場「スマイルキッズパーク」で、ボールで遊ぶなどして子供たちと交流した。施設の屋外でオーク(ヨーロッパナラ)の植樹を行った際には、一緒に植えた子供たちに次のような言葉をかけた。
「この木がどの木よりも大きくなるといいね。見守ってください。ぜひ報告してください」
(復興祈り気さくに交流 ウィリアム王子 | 福島民報より 2015/03/01 08:35)
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