「何があったんだ!?」−−。思わずそうツッコミたくなるような出来事が、月刊漫画雑誌「ジャンプSQ.」の12月号で起きた。
連載中の人気漫画「新テニスの王子様」に、未完成の原稿が掲載されていたのだ。作者の許斐剛(このみ・たけし)さんが11月4日、Twitter上で報告した。
この作品は、週刊少年ジャンプで連載していた「テニスの王子様」の続編。中学校の全国大会直後に突然姿を消し、アメリカで武者修行をしていた主人公の越前リョーマが、高校日本代表候補の合宿で再び日本に戻り、かつての仲間やライバルとしのぎを削り合うストーリーだ。
ハフポスト編集部では7日、実際にジャンプSQを購入し、真相を確かめた。
12月号では、日本代表が初戦で戦う謎の宗教国家「アラメノマ」との一幕を描いているのだが、確かに下書きのようなコマが散見される。その数ざっと30ほどはありそうだ。
その一部を紹介する。
お...おい どうした!?(左のコマ)
何があったんだ しっかりしろ!!(右のコマ)
隣のコマと比較すると、違いがよく分かる。
作者の許斐さんは4日、自身のTwitterで、未完成の原稿を掲載したことを謝罪。理由について「最新話は様々なトラブルや悪状況が重なった」と説明した。
これに対してファンからは、「体調不良ではと心配しました。身体を壊さないでください」「トラブルは心配ですが、私たちファンは下絵?が見れて嬉しかったです」と気遣う声が寄せられた。
確かに、読者が下書きの原稿を見る機会はそうそうない。トラブルのおかげで貴重な作品となったかもしれない。