主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)出席前にベトナム・ハノイを訪問中のオバマ大統領は、5月23日夜、有名アメリカ人シェフのアンソニー・ボーディン氏と共に街中の食堂を訪れ周囲を驚かせた。ガーディアン紙などが報じた。
オバマ大統領が創業20年の人気の食堂「Bun Cha Huong Lien(ブンチャーフオンリエン)」で食べたのは、ベトナムのつけ麺、「ブン」あるいは「ブンチャ」と呼ばれるハノイ名物の麺料理。支払い総額は約6ドル相当で、大統領には随分庶民的な価格だったようだ。
ブンはフォーと同じように白い米の麺を使用している麺料理だが、スープとは別々の皿で提供されるのが特徴的。白い麺を箸でつまみ、生野菜や揚げ春巻きをトッピングした甘酸っぱいスープにつけて食べるのが一般的だ。ボーディン氏のInstagramには、「大統領の箸づかいは上手だった」とのコメントと共に、ビールを片手に庶民的な食堂で語らうオバマ大統領の写真が掲載されている。
オバマ大統領のベトナム訪問は就任後初めて。同じく戦火を交えた日本訪問と合わせた「和解の旅」の緊張感から解放された束の間の瞬間だったようだ。
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