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「妊娠しました...」と部下から報告された時、上司が考えるべきこと

部下から「妊娠しました・・・」と報告された時、上司はどうすればいいのか?支社で働く女性社員のキャリア形成をどう考えるのか?
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こんにちは!MINAです。

今回は、前回取材した育休中社員のMARIさんの元上司、KOUSUKEさんを取材したいと思います!

部下から「妊娠しました・・・」と報告された時、上司はどうすればいいのか?

支社で働く女性社員のキャリア形成をどう考えるのか?

今後妊娠中の社員をサポートすることもあるであろう皆様&支社勤務の皆様に、KOUSUKEさんの体験談&アドバイスがご参考になれば幸いです。

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■KOUSUKEさんプロフィール

2006年~ エン・ジャパンに入社。新宿本社にて、エン転職の広告営業。

2011年~ チームリーダーへ昇格

2012年~ 名古屋支社へ異動

2014年~ 人材紹介部門のマネージャー兼、名古屋支社長へ

プライベートでは、2011年にご結婚。

現在は2才の娘さん、3ヶ月の息子さんがいらっしゃる、子煩悩パパでもあります!

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■「妊娠しました」と報告されたら考えること~自分から「しんどい」とは言いにくい〜

――さっそくですが、ある日突然部下のMARIさんから「妊娠しました」と報告された時、どんなお気持ちでしたか?

彼女はその頃他の事業部から異動してきたばかりで、ようやく新しい仕事の流れを覚えてきた・・・という時期でした。まさに成果が上がり始めて今後に期待していたタイミングなので、正直、『おおっ!?』と驚きましたね。でもその一方では、『なるほど』と。ご結婚されて1年ぐらい経ってた時期なので、ある程度覚悟もしてましたから。

――さすがです、心構えはできてたんですね!妊娠を報告されてから、どうされましたか?

自分の妻が妊娠中に大変だったのを見ていたので、『これから相当しんどいだろう・・・』というのは推測していました。チーム内のメンバーにも共有して、基本定時帰りできるようにして、体調不良の際の遅刻も『連絡もらえればOK』としました。安定期に入るまではとにかくデリケートな時期ですから。

――マネジメントをする上で、特に気をつけた点は何ですか?

うちの社員は責任感強い人が多いでしょう。だから、自分からはなかなか「しんどい」って言えない。無理をさせないよう、1日1回は必ずこちらから声をかけるようにしていました。

業務の面では、これ以上担当企業を増やさないようにして、業務量を調整しました。できるキャパシティは限られているので、その中で何をできるか考えて、業務量を考慮しました。

■ 妊娠中の部下のサポートは大変?~チームとしての機能を見直す~

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――なるほど、妊娠中の部下のサポートは大変そうですね・・・。

いやぁ~でもね、MARIさんは本当に優秀で。限られた時間の中でめちゃくちゃ成果あげてくれたんですよ。仕事を覚えるのが早くて、パワーかけずにうまく業務をこなして、毎月目標を達成し続けてくれましたから。

――MARIさんの方は、「上司のおかげで達成させてもらってた」とご謙遜されてましたけど・・・。

いやいや、本人がすごかったんですよ。たとえば、産休に入る3ヶ月ぐらい前からは引継ぎを始めて、それ以降は『営業アシスタント』的な役割をしてもらったんです。これは『アシスタント的役割ならプレッシャーを減らせるだろう』という配慮もあったんだけど、チームとしての役割を見直す実験的な取り組みでもあって。

――なるほど。どんな役割分担をされたんですか?

高い目標数字を掲げている中、『どうすれば営業が目標達成に集中できるか?』というのを考えたとき、煩雑な業務・・・・たとえば申込書作成、ちょっとした入稿対応などの時間を軽減したいと考えたんです。そういった業務を切り分けてMARIさんにお願いしました。結果、チームとしてのパフォーマンスは向上したんですよ。

なのでまぁ、こちらとしては、最後まで活躍してくれたMARIさんを泣く泣く産休に送りだしたわけで(笑)また復帰してくれるのが楽しみですね。

――妊娠中の部下をサポートする上で難しかったことってありますか?

どこまで要望したらいいのか?という判断が難しいんですよね。MARIさんの場合は、自走できる優秀な人だったので大丈夫でしたが、MARIさんでなければもっと大変だったかもしれませんね(笑)

■ 妊娠中の社員&その上司へアドバイス~「相互理解」が大切~

――今後、妊娠期を迎えるかもしれない社員&そのリーダー陣へ、何かアドバイスをお願いします!

相互理解が大切、ということですね。僕の場合は妻の妊娠を見ているので『妊娠中のしんどさ』をイメージしやすかったですが、これは本当に、経験していないとなかなか理解が難しい。

ほら、中途半端な時間にお腹が減って、食べないと気持ち悪くなったりするじゃないですか。そういう時変に気を使ってガマンすると、逆に業務に支障がでてしまう。周りのメンバーも心配して気になってしまうし。周りに余計な気を使わせないよう、思い切って会議室に移動して休むとか、妊婦さん側でもそういう形での配慮は大切だと思います。

――確かに、周りに気を使わせない配慮も大事ですね。「休んできます」ってちょっと言いづらくもありますけど・・・。

難しいですよね。なかなか自分から『しんどい』って言いにくいし、それどころか『妊娠で迷惑かけて申し訳ない』なんて思ってしまう。でも、そんな気持ちは持たなくていいんです。言わないとお互い分からないので、遠慮なく言ってください。

■ 既婚者としてのプライベート面は?~リーダー側が働き方を見せる~

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――ちなみにKOUSUKEさんご自身は、お子さんができてから働き方が変わったりしましたか?

毎週水曜日を早帰りDAYと決めて、18時半に退社するようになりました。早く帰って子供をお風呂に入れたり、奥さんのお手伝いをしたり。やっぱり、リーダー側自身がそういう働き方を見せていかないといけないと思うので。

――既婚者として、働き方のアドバイスをお願いします!

健康に気をつけよう!ってことですかね。家庭の大黒柱として、体を壊してしまったら大変なので。ちゃんと毎日朝食とるとか、運動するとか、深夜に間食をしないとか。健康でないと長く働けないですし、体調が万全な方が物事の判断もしやすいですからね。

■ 支社で働く女性社員へのメッセージ~新しい役割を作っていこう!~

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――名古屋支社の女性社員にアンケートをとったとき、「支社勤務ならではのキャリアの悩み」を抱えている人が多かったんです。本社よりも事業部や職種の選択肢が少なく感じたり、十年後をイメージできるモデル社員がいなかったりするので、漠然とした不安を抱きやすいみたいで。そういった社員に、何かメッセージいただけますか?

確かに、今の名古屋支社だとイメージがわきづらいのは事実かもしれませんね。でも、『現状は選択肢がない』としても、『新しく作っていけばいい』と僕は考えています。

MARIさんの例で業務を見直ししたように、今現在のやり方や業務フローが正しいわけではない。ですから、これまでの経験を活かせる新しい職種を作ってもいいと思います。支社だからキャリアの選択肢がないというわけではなく、逆に全社に先駆けて実験的に役割を作ることもできるかもしれないですよね。

――他に不安の声として多かったのは、結婚した時のこと。配偶者の勤務地の都合上から他支社や本社への異動が難しくなって、支社内だけでキャリアを考えないといけなくなるので・・・そういう時に十年後二十年後も支社内に自分の活躍の場があるのか、なんとなく不安があるようです。

これからはノウハウビジネスの時代なので、知識や経験の積み重ねが大切になってきます。企業の採用成功や求職者の入社後活躍を導いてきたこれまでの経験や専門的な知識は財産です。なので、頑張っている人が「自分の活躍できる場がない」と感じて辞めてしまうとしたら、本当にもったいない。会社としても損失ですし。

例えばですが、僕が今いる人材紹介部門のキャリアパートナー(キャリアコンサルタント)という職種は、業界的に見ると既婚でお子さんがいる女性コンサルタントの方が活躍してるんですよ。力がつけば、個人の裁量で進めやすく家庭と両立しやすい職種でもある。そういう専門性を高める道でもいいですし、営業としてマネジメントをしていく道もありますよね。支社内でも長期的に活躍できる場はあると思いますよ。

――リーダーやマネージャーとなると長時間労働が必須になるイメージがあるので、家庭との両立を考えたときに躊躇してしまう女性社員も多いようですが・・・・。

それは、今のリーダー・マネージャー陣の方も今とは違ったやり方で達成を目指すことが必要ですね。上司が退社時間遅かったりしんどそうだと、『リーダーになりたい!』と思えないですもんね。

――最後に、メッセージをお願いします!

その立場になってみないと分からないことってたくさんあります。リーダーとか、マネージャーとか、親とか。だからこそ違う立場の人の視点を考えることが大切です。1つ上、2つ上のマネージャーの視点や、身重の人や子持ちの人の視点を考えること。そうすることで自身の成長に繋がりますよ!

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以上、お読みいただきありがとうございました。

頼れる上司であり、素敵な夫&パパでもあるKOUSUKEさん。

全体を通じて、社員や家族に対するKOUSUKEさんの思いやりを強く感じた取材でした!

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